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2021年 53冊目『2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ』

面白い本でした。
2030年を予測したわけですね。

田坂広志さんが「未来を予見する5つの方法」という本を書かれています。
その中で、予測はできないけれど予見はできるとあります。

予測は、ある時点でこうなるという事ですね。
つまり、この本は2030年にこうなると予測しているという事です。
予見は、その方向性を指ししめすことです。


著者は、そういう意味では、予測するという無謀(あるいはそもそもできない)ことを書いているのではなく、予見しようとしています。
極めて誠実です。



著者の1人はシンギュラリティ大学の創業者なので、さもありなんです。

一番大きなメッセージは
The Power of Convergence.
つまり(テクノロジー)融合の力という事です。

業際という言葉もありましたが、間ではなく、融合しちゃうわけですね。
人は直線的な変化は予測できるのだけれど、この手の進化は指数関数的なので、できないとあります。まさにそうですよね。

様々なキーワードを簡単に説明してくれているので、全体を把握するのにも良いかもしれません。

食事、エンタメ、広告、教育、保険などの未来についても触れています。

広告について、今後、消費者が、AIに◎◎を買っておいて(◎◎は商品名ではなく、洗剤とかカテゴリーの名前)という世界が来た時の広告はどうなるかという質問があります。

AIが広告を見るのかという事ですね。
見ないですよね。

そんな時がいつ来て、その時に広告的なものがどのように進化するのか考えるのも楽しいですね!

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