著者の藤村靖之さんはかつてカンキョーというハードメーカのベンチャー企業を経営されていた方。
私がリクルートの横浜支社にいたころに担当させてもらっていた。

取扱製品は空気清浄機。
日本に空気清浄機市場を作ったのはカンキョーだと言っても過言ではない。
1990年ごろの話。
当時は百科事典のような雑誌を学生に送り付けていた時代。
1巻の一番最初に載りたいとカラー６Pの広告を掲載していた。
その広告は大きなダニの写真。
インパクト重視広告。
でも自社のベネフィットを伝える事ができる広告だった。

同社の空気清浄機は今エアードッグでも使われている電荷することでごみを収集する技術。
だからダニも取れた。
その後藤村さんは無電化工房と言って電気を使わない製品を作り続けた。
無電化冷蔵庫は、アフリカで電気が通っていない場所でも食料品を冷やせるので受け入れられた。

儲けるよりも幸せに過ごせる人を増やすのが目的。
だから、作り方をアフリカの人たちに教える。

そして現在は、
自給力（食べ物、住まい、エネルギー）を自分で作る
自活力（必要な現金は）仕事を創って愉しく稼ぐ
仲間力（仲間をつくり）協力して愉しく生きる
この３つの力がある人を増やしている

自給力があるのでランニングコストを下げながら快適に暮らせる。
だから必要な現金も下げることができる。
月に2日程度働いて3万円を稼ぐアイデアがたくさん載っている。
仲間がいるので楽しく過ごせる。

理屈とアイデアと実際に実践している人たちの話がたくさん載っている。
イベントや弟子も取っているそう。
何かピンと来た人は読むと良いかも。

藤村さんの名前を調べて、ホームページを読むだけでも楽しいかも。
藤村さんとは今でも年賀状のやり取りをしている。