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2021年14冊目『10%HUMAN』

面白かったです。
ざっくりいうと人の体の中にある細胞のうち9割は微生物など人以外の細胞ですって話です。



人は細菌と共生しているわけです。
例えば腸には 微生物 のコロニーがあるのです。
そのコロニーの状況がよいと健康だというわけです。
ざっくりどうしたら良いのかというと、形が分かる食物をとる、それも野菜、繊維質を取ることでカイゼンされる可能性があるようです。
形が分かるというのは、加工されてパッケージされていないという事ですね。

加工食品ばかり食べていると身体に悪いのは、腸の 微生物 コロニーに悪いという事です。

腸の状況が悪いと、様々な病気になるそうです。
赤ちゃんは羊水にいる間、無菌だそうです。
それが産道を通ることで、お母さんの 微生物を受け取ります。
お尻が近いのでそこの微生物(つまり腸からの微生物)を受け取ります。
これが赤ちゃんの最初の 微生物 のコロニーを作るそうです。
初乳にも含まれているそうです。

ところが最近は消毒が強すぎて、その 微生物が遷らないのです。
帝王切開の場合、お母さんの産道の微生物をガーゼで遷すという事をやっているアメリカの病院もあるそうです。

赤ちゃんだけではありません。
健康を害した人に健康な人の排泄物を分解して腸に入れる事で健康な 微生物 コロニーを作るという治療法もあるそうです。

そもそも健康向上に寄与した4つのイノベーションを上げると
1 予防接種
2 医療現場への衛生概念の導入
3 公衆衛生対策
4 抗生物質
ところが21世になって様々な21世紀病(肥満、アレルギー、精神疾患・・・)が増えてきている。

それは腸で起こることが多く、免疫系と関係している。
若い世代が狙い撃ちされていて、男性よりも女性がなりやすく、欧米で始まり、近代化にともない各国で起きている。

例えば、肥満
ヒトゲノム遺伝子のうち体重増加に作用している遺伝子は2万1000個のうち32個。影響を受けている人と受けていない人の差異は8㎏。
→親のせいにしたいけれど、そうではない。
基礎代謝でも説明ができない。
実は腸の 微生物の状態で説明ができそう。

抗生物質の取り過ぎが、腸内微生物のコロニーに悪影響を及ぼしていそう
例えば、風邪はウイルスが原因なので細菌を殺す抗生物質は効かない。
しかし、早く治したいという患者の要望への気休めで、効果はない。
効果がないどころか、腸内の必要な微生物を殺している。
→結果、良くない細菌が跋扈したりするきっかけになる。

私たちの腸には、100兆個の微生物がいる。
これは全人口の1500倍の数。
すべてお腹の中にいる。
2000種類ほどで、これは国の数の10倍!
これらの影響が小さいわけはない。

腸内環境を良くするのが重要
→ただし、それは薬やサプリメントで実現できるものではない。
→食生活、睡眠、運動の改善という当たり前で基本的なものに勝るものは無いのです。

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