アニメ愛好家よ、立ち上がれ!

2019年7月京都アニメーション放火殺人事件が起こった。
ありえない逆恨みから京都アニメーションに放火し36名の死亡者と33名の重軽傷者を出した残虐極まりない事件である。

被疑者も重傷を負い身柄を確保され、今朝逮捕された。

記事を書いている今も悲しみと怒りが湧いてくる。

この事件で失ったものは実に多い。

まず、クリエイターの方達だ。
「AKIRA」「らき・すた」「涼宮ハルヒの憂鬱」「聲の形」
などに関わった伝説級のアニメクリエイターの方も犠牲になっている。

加えて、作画や資料などの一部も焼失してしまった。

これは明らかに日本のいや、

世界の損失だ

日本アニメの海外市場は1兆円を超えている。
「クールジャパン」の代名詞にもなっているようにアニメはただの娯楽ではなく日本文化として定着しつつある。

そのアニメ業界を牽引してきたのが京都アニメーションである。
失った資料や犠牲となったクリエイターはもう二度と戻らないのだ。

今回この記事を書こうと思った理由なのだが、

アニメ愛好家達よ今こそ立ち上がれ!

好きなものは自分で守らなければならない。

なぜなら、
2009年に「国立メディア芸術総合センター」の建設を予算計上した。

これは何かというと、
アニメ・漫画・パソコンゲームなどを中心としたメディア芸術作品の展示、資料収集、保管、提供、調査研究などの拠点機能を果たすとされる。

いわば、

アニメ・漫画などの図書館である

建設費が117億で、作品・資料の収集費などは未定であったりと穴のある予算ではあった。
それでも、
海外市場規模1兆円となり日本文化の一端を担うものを国が守るのは正しいと思う。
もし、これが実現していれば少なくとも資料は守ることができたのだ。

そう、この予算は潰された。
この予算が計上されたのは10年以上前の2009年である。
野党から「国立漫画喫茶」などと揶揄され
最終的には同年の政権交代後、この予算は執行停止となったのだ。

当時は京アニ制作の「けいおん!」が社会現象になるなどアニメ文化が形成されてきていた。
しかし、やはりまだまだアニメは子供の遊びもしくは一部のオタク層だけのものという風潮も強かった。
このような空気が世論の理解を得られなかったのだ。

さて、
現在はどうなっているのかというと
2018年に超党派による議員立法により「メディア芸術ナショナルセンター」設置関連法案が提出(未成立)されるなど、見直しの動きがある。

日本は民主主義国家である。
各個人の声を集めて大きくすれば必ず届く。
SNSなどでみんなが発信すれば必ず届く。

自分の好きな物は自分で守れるのだ!

アニメ愛好家よ、今こそ立ち上がれ!

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