雑感98 結婚記念日
節目の結婚記念日だった。普通の平日で、普通に仕事をして、普通のごはんを食べた。いつもと変わらない毎日のうちのひとつ。
ずいぶん変わったな、と思う。わたしは記念日という響きが好きで、ちょっと特別な一日を感じるのが好きだった。いつもより少しだけ豪華なごはんと、ケーキを用意する。プレゼントがあった年も、遠い記憶にある。
それが、ケーキもない。ごはんも、そっけない。それで終わったのは、初めてだ。確かに、夫との間で「ケーキを用意するか」とは話したけれど、なくてもいいかと思ったのは事実だ。結婚当初の予定では、節目の記念日には旅行にでも、となっていたのに。
わたしの何が変わったのかは、わからない。でも確かなことは、無理して祝わなくても、幸せなのだということだ。その点に関しては、当初から記念日に重きを置かない夫の方が、達観しているみたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?