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青空自主保育の日誌_2021年4月~2022年3月

こんにちは。鎌倉の青空自主保育なかよし会です。

ホームページに掲載していた過去の保育日誌を記録として残していきたいと思います。


2021年4月~2022年3月

2021.07.16 日誌抜粋〜やってきたことが繋がる感動〜

7月8日 全合同

コニとリヒトが手を繋いで砂浜を歩いてシートに向かう。コニは心を許した人とした手を繋がないし、海も嫌がると聞いたけれど、リヒトなら大丈夫なのね。

「海に入ろう」とミナミに誘われて入る。ジュリは波を恐れず、深くなる事にも怖がらずに進んでいく。ミナミは母の手を引っ張り浅い方へ戻る。深い方へ進んで、また戻るを繰り返す。でも波が毎回違うから同じ事の繰り返しでも面白い。

お弁当前の絵本は「やさいたちのうた」。表紙をみた瞬間、初めてみた絵本なのに今日読むのはこの絵本しかないとなぜか思ってしまった。リアルに描かれている野菜がページをめくるごとに出てくる。きゅうり、トマト、玉ねぎ。収穫した子たちは「とったよ」と口々に声に出し、賑やか。今日収穫していなくても、自分のとった野菜を子どもたちは覚えている。これで野菜の天ぷらが出てくるのか。やった事の一つ一つが子どもたちの中で繋がっていく様子を見る事ができて感動してしまった。
(すなお)

2021.07.16 日誌抜粋〜仲間のためにできること〜

5月18日(火) 小さい組

けもの道では、アカツキが両足を何箇所も蚊に刺され「かゆいーかゆいー」と、これが長い当番崩れの始まり。イロハが「ハイおくすり葉っぱ」とアカツキによもぎを一枚手渡してきた。痒がるアカツキのために摘んでくれたのかなと想像する。受け取らないあかつき、イロハは私に「はい」とくれた。仲間のために今の自分にできることをやろうとする子どもの純粋さに胸を打たれる(最近こういう感覚が増えている。年でしょうか)。貰ったよもぎを揉んで刺された箇所に擦り付けると、アカツキもようやく歩き出し、その勢いで一気に進むことができた。
(かなこ)

2021.10.11 日誌抜粋〜母ができることとは〜

光明寺から材木座海岸への道でジュリが転んでしまった。アスファルトだったのでヒヤッとした。草履がいつものと違い、足に合っていないようだと当番母と知子さん(保育者)と話した。歩き方を見ているとたしかにそうだった。ジュリの母に草履を替えてもらうようにお願いした。

当番や保育者から、時々服装や持ち物について指摘されることがある。ズボンのすそが長いとか、大きいシャツに変えてとか、伸縮性のある生地にしてとか、リュックが小さいよ、靴が小さいよ・・等。

これらの指摘は、「大きめのTシャツを着ること」などという決まりではなくて、一人一人の子どもを見て、脱ぎにくさや着にくさがあった時に、自分でできない、だから手伝ってもらうではなく、自分でできるようなものを用意することで、「自分でできる!」という経験をしてもらいたいから。

当番や保育者が手伝えばなんとかなることでも、なるべく自分でできるように母が工夫する。

また、自分でできることが増えることで、当番も保育者も、他の子どもたちに目が行き、危険回避などに時間と意識をまわすことができる。

それがなかよし会なんだと改めて思いだした。

2021.11.23 日誌抜粋~オムツ卒業までの道のり

2021年11月 全合同@鎌倉中央公園

チカが「おしっこ」とひとりで脱いで道のわきでおしっこ。それをコニがじっと見ていて、自分もやるとズボンとオムツ、靴を脱ぎ始める。全部脱いで、しゃがむも出なくて、「でない」とあきらめて、みんなの方に戻っていった。

午後、広場の川に入るときズボン・オムツを脱いで、またしゃがんで股をのぞきこんでいるコニを見かけた。こんどは成功!「でた」と満足気にその場を離れていった。

おにいさんおねえさんのおしっこを見るのもなかよし会ならでは。こうやって「かっこいい」「すごい」と、真似をしながらオムツがとれていったっけ。

秋の青い空に、黄色く色づいた葉が舞う光景がとってもきれい。

まだ足元がおぼつかないカイと、「あ!」「あ!」と指さして見つけたものを教えてくれるイブキ、わーっと走り回る二歳組と、おしゃべりが盛んな大きい組。成長段階が違うけれど、こうやって一緒に谷戸で過ごして、一緒にただただ楽しく遊んでいるのを見て、なんて恵まれているんだろうと改めて実感。「こんなに違うのに、こうやって遊んでるってすごいよねー」なんて、当番のスナオさんと二人してしみじみしていた。(アキコ)

2022.02.15 日誌抜粋〜自我開花中の1歳組と成長した2歳組

2月8日 1.2才合同

コニはしばらくの間泣いていたので、寒くて体が動かないのだろうともう一枚着せようと着替えを出そうとしたが、いやいやされる。活動後、コニの母に聞くと、朝あたたかい上着を着るのを嫌がったとのこと。本人は何が要因でこうなっているとか、まだわからないものね。事前に防ごうと色々やっても親の思うようには進まない。結局は本人の気のすむようにさせるのが早道か。

以前よちよちだった1歳組は、今はイヤだイヤだと自我が開花中で、親は大変だろうけど、子どもたちがんばってるなあとほほえましい。なんて自分も少し前まで苦労していたろうに喉元過ぎればなんとやらだ。

2歳組はといえば、以前は大人にあれこれ訴えてきていた子たちが、今は大人のことは目に入らない様子で自分たちで遊び、時には小さい子の手をとってあげ、当番母は見守るだけだった。それぞれ次の段階に進んだんだなと実感した。大きい組になるのが楽しみだ。(アキコ)

2022.02.23 日誌抜粋〜親も子も家族に

2月17日2歳組

2歳組として二度目の遠出。(中略)初めて訪れた展望台からの景色は格別で、相川さんが「ここからは富士山も見えるし、今日は大島までもあんなにくっきりと見えるわねぇ」と話してくれた。こんな自然な語りかけ、自分は何年経っても一向にできていないな、とハッとしてしまう。

私はというと、久しぶりの遠出に前日からワクワクが止まらない。すぐにでもお山に入りたい当番母をよそに、子どもたちは住宅街をおしゃべりしながら手を繋ぎ、横並びで歩いたり急に走り出したりするだけでそれはそれは楽しそう。

見守る大人さえいれば、お山であろうとなかろうと、どんな場所でも楽しみ盛り上がることができる信頼関係みたいなものが築き上げられてきたのだろう。歴代の母たちがよく口にしていた、いわゆる「ギュッとなる」という状態。仲間と共に育つ。こうなったらもう親も子も身内であり家族である。

彼らが美味しそうに食べている、楽しそうに笑っている、もうそれだけで充分だと思う。

2歳組も残り一ヶ月、卒会まではまだあと一年以上あるというのに、この日はスタート時点から自主保育の醍醐味を噛み締めていた母なのでした。
(カナコ)

2022.07.12 日誌抜粋〜待つことの大切さ〜

7月7日(木)
今日は涼しいけれど、私が今年はまだ海当番をしていなくて、たっての希望で海へ。さっと服を脱ぎ、全員浅瀬をきゃあきゃあ言いながら走り回る。なんてのびのび遊ぶんだろう。イキイキしているって、こういうことを言うんだなーとしみじみしながら子どもたちを見ていた。

お腹も空いてきたので着替えタイム。
サクはズボンにおしりがはいらなくて苦戦中だ。無言で当番母に擦り寄ってきたので、代わりにチカちゃんにお願いした。チカがやろうとすると、いらないと断るサク。友だちに手伝ってもらうのはいやなのかー。

他の面々はもうお寺に向かって歩いていってしまった。

履けない!と泣いていて、どうするのかなあと見ていたら、リュックから違うズボンを出して履いた。壁にぶちあたったときに、「できないー!」と騒ぐだけじゃなく、自分で考えてどうにかするのがすごい。これを待つのは、なかよし会ならではだなあと、またしみじみした。

サクはみんなと同じようにしたくて、でもまだ月齢の差もあってささっとできないこともあり、もどかしい思いをしているのかな。

相川さんは最後までサクを待ってくれていて、先に行って見えなくなったみんなのところまで、手を繋いでくれた。

今日は当番の出番はほとんどなく、子どもたちがイキイキと遊ぶ姿を見られて、わたしも楽しかった。
(アキコ)

2022.10.08 日誌抜粋〜雨を楽しむ〜

2022年10月7日
大きい組

雨なんかへっちゃらなのか「リュックを傘にするから大丈夫だもんね〜」と、笑いながら雨に打たれている。

が、さすがに心配なので、声をかけるとカッパを着てくれた。

草履のちかは、びしょ濡れでも「草履が一番だよね〜」と笑顔を絶やさない。逞しい。

ひかりも靴で水たまりに入り、へっちゃらな様子。たいしたものだ。

暁は「長靴の方がいいよ」と言ってるが、れんれんと二人して長靴の中が水たまりに。

れんれんは歩いていて、「ズボンが少し濡れちゃった」と気にしていたけれど、その後長靴の中の水を捨てる時に石段に座った。「その方がズボンが濡れるでしょ」と心の中で思ったけれど、本人は気にする様子もなく。

こども達、水の流れを楽しんだり、落ち葉を拾ったり、空を見上げて雨の味を楽しんだり、自分達で色々な発見をして、教え合っている。激しい雨の中、愚図ることもなく、目一杯雨を楽しんでいるように思えた。

カッパを着て仲間と歩けることは本当に貴重な体験で、なかよし会の子達は幸せだと思う。

2022.11.02 日誌抜粋〜大きい組の意味

今日は欠席が多い。が、寂しい反面、身軽なメンバー揃いなのでどんな道を歩くのか楽しみだ。「今日はみんなに道を決めてもらおうかしら〜」という相川さんの声に、ひとり嬉しそうなサク。私が普段使う道(右へ右へなんとなく道なり)ではなく、途中から道なき道を真下へ真下へと進む相川さんと子どもたち。目の前の枝や葉っぱをかき分けながら「だいじょうぶか〜?」「こっちだよ」と、声を掛け合い進む子どもたちの頼もしいこと!

あぁ、こうやって新たなる道ができるのだったな、と久しぶりの感覚。
「みんなが歩いて道ができたから、これなら小さい組さんも通れるかしら」と言う相川さんに「こになら通れるよ!」とか「ぴっこも歩けるね!」「あみはどうかな?」と、次々名前が挙がる。小さい組の子たちも仲間で、その仲間が歩く道を自分たちで作ったんだという誇らしい気持ちが伝わってくる。

我が子が大きい組になって事あるごとに思うことがある。

なかよし会の大きい組は、学年でいうと一般的な幼稚園の年少に当たるが、年少は言うまでもなく最年少で、年長年中にお世話してもらう立場である。一方、同じ年齢でもなかよし会の大きい組だと立場が全く異なり、下の子たちのことも考えて行動する(よう保育者が促してくれる)。3〜4歳の貴重な1年間を「年少」として過ごすのか、はたまた幼いながらも下の子の面倒をみたり、薮漕ぎ然り鍬を使っての畑仕事然り「大きい組」として過ごすのか…。当然積む経験のジャンルは違うけれど、あらゆる意味で差は歴然。私は息子たちに「大きい組」を経験させてあげられたことに大変満足しているし、同時に会の存在に心から感謝している。

今日から1歳組に新しい仲間が2名増えた。彼女たちにもその母たちにも、なかよし会を、小さい組を、そして大きい組を存分に楽しんでもらいたい。
(カナコ)


2022.12.07 日誌抜粋〜全合同の縦割り保育で気付く成長

11月22日 1.2.3歳合同

小さい組の仲間が増えて、まだ名前と顔が少し曖昧だったが、今日の保育だけでも大分個性がわかってきた。まだそんなに言葉を発しない子たちと接するのが久しぶりだったので、行動から何を考えているか察するのが楽しかった。泣いて自己主張するのもかわいらしく、小さな手で、わたしの人差し指を握ってくるのがかわいかった。。

大きい組さんはたくましく、小さい子を気にしてくれていて助かった。

母と離れて泣いている子に、ウミホが「お弁当たべたらママにあえるよ」と言っていて、夏前はウミホが「お弁当たべたらママに会える?」とずっと泣いていたのを思い出して、出発早々に感慨深くなる。

ミオはイブキのリュックが気に入ったようで、ちゃっかりイブキのリュックを背負って遊んでいる。イブキは困ってミオのリュックを持ってお父さんに訴えていて、言葉で説明しないけど、表情からイブキの気持ちがよくわかった。

ピッコはレン、アカツキと先頭組にいるのが楽しい様子。ときどきカイ、カエも加わっていた。

峯山からの戻る道で、ハアチャンが根笹を横に倒して踏切ごっこをする。みんなが通るまでやりたいようで、最後尾がとおるまで根気強く待っていた。

お昼ご飯は、菜飯おにぎりと里芋に大根、ピーマンとなすのおかず、大根の皮のきんぴらと、贅沢な収穫祭だ。子どもたちの食べるスピードから、好きなものと、苦手なものがわかる。大根は残っているけど、おにぎりがおかわりしたい…など無言でも伝わってきた。

まわりにつられてカイがおにぎりのおかわりをもらいにきたけれど、お弁当箱にはまだおにぎりもおかずも残っていて、「まだはいってるわよ」と言われてちょっと不満そうなのがおかしかった。

ミオはゆっくりだが、ひとつずつ確実に食べていて、他の子が終わって遊びだしても、おにぎりを2回おかわり。追い上げるマラソンランナーのようだ。

イロハは疲れて眠いのだろう、相川さんの膝によりかかりながら、好みの味のものから食べていて、見た目から味がわかるのね、と感心した。

今日のトシロウは大きい組とかかわるより、静かに後方にいた。お弁当のあと、コニがトシロウと関わりたい様子でトシロウをおいかけるが、トシロウはいやだったのか、私のそばに来て無言で涙している。泣いているトシロウに、コニが「どうしたの」としきりに聞いていた。一方通行。いずれトシロウも言えるようになるだろう。

全合同は、先頭から最後尾まで列が長くなるし、身軽には移動できないけれど、大きい子たちにとっては自信になったり、小さい子は面倒をみてもらっていずれ自分もできるようになりたいと思ったり、この前まで泣いていた子は、新しい子が泣いているのを見て泣かなくなったり、また大人は、今の大きい組もあんなに小さくてかわいかったのだ(!)など思い出し、とてもよい時間だと思った。はいったばかりでよく泣いていても、みんな泣かなくなり、山歩きを楽しむようになるのを見てきたから「大丈夫だよ」と今は思う。

料理、おにぎり、ありがとうございました。とてもおいしくいただきました。

2023.02.10 日誌抜粋〜なかよし会スタンダード

2022/12/8 大きい組

紅葉目当てで獅子舞のほうは人が多いだろうから、と道端で早めのお弁当にした。初冬のライゲンを始めるが、次「かぜのカンコ」のタイミングで、アカツキが「今日かぜふいてないよ」と言い、「そうねえ」と今日はここまで。日が当たると暖かい。

予想どおりにハイカーが多い。立派な登山靴に、登山杖を持った重装備の人々が慎重に坂を上っているところに、Tシャツ短パン、草履の子どもたちが、軽やかに坂を下っていくのが、本当に同じ場所を歩いているのか?と滑稽な感じがして可笑しかった。すれ違う際に必ず草履を褒められるので、子どもたちも得意顔だ。

大人「あら、ビーサンで歩いてるよ!」、アカツキ「ぞうりだよ!」

おじさんが「すべるよー」と言えば、「すべらないよね。こどもはころんでも大丈夫なの」とチカ。

あたたかい時期には水遊びをする川に出ると、レン、アカツキ、サクラ、ヒカリが水遊び。冷たいだろうが、きゃっきゃ言って遊んでいる。レンが水の中に尻もちをついて一瞬泣きそうになるが、すぐもちなおし、着替えのため真っ裸になる。脱いだ服をしまうのをウミホが手伝ってくれた。もう当番の出番なし。ヒカリ、チカも濡れたズボンをはき替える。とにかく早く終えたいヒカリと、道に荷物をひろげて几帳面にやろうとするチカ。着替えの方法は性格が出ておもしろい。

おみせを広げるチカに、時間がかかりそうだと「ウミちゃん手伝ったら」と声をかけると、チカは強い意志でウミホの手伝いを断っていた。

獅子舞の紅葉がとてもきれいだった。これまでは坂を子どもたちと駆け下りていたので、上をみる余裕はなかったけど、今日は最後尾で下から見上げる紅葉を堪能させていただきました。


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