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ロシアのウクライナ侵攻。ほんとうにロシアだけが悪いのか。

ロシアがウクライナに軍事侵攻した。それに対し、マスコミなどの報道で、一方的にロシアを悪とする報道が目立つ。

もちろん、実力行使は良くない。それは非難されるべきだろう。また日本の立場として、日本は西側諸国の一員なので、経済制裁など、欧米と歩調を合わせるのは理解できる。

しかし、本当に、ロシアだけを悪とする論調でいいのだろか?
ロシアを経済制裁による影響をも顧みず、軍事侵攻せねばならなくなるまで追いつめた責任はないのか。

ロシアは歴史上、常に外部からの侵攻にさらされてきた。モンゴル、フランス、ドイツ。独ソ戦では2千万人以上の犠牲が出た。
ロシアが、NATOの東方拡大に危機を感じ、ついにすぐ隣まで来るとなれば、それは国防上、相当なプレッシャーを感じるのは当然ではないか。

それに対し、アメリカ、ウクライナ、NATOはあまりにも頑なな態度ではなかったのか。
もう少し、妥協の余地はなかったのか。特に最後は対話まで拒否した。

私は何も、ロシアを擁護したいわけではない。

ロシアを一方的に悪とするなら、結局、

ウクライナをもっと早くNATOに加盟させておくべきだった。
ウクライナはもっと軍備を拡充するべきだった。
ウクライナは核を放棄するべきでなかった。

という論理になってしまう。結局、最後は力の問題になってしまう。

みなが、自分は正しいと言って、ほんとうに正しいとしても、お互い何の妥協もしなければ、最後には戦争になるしかないだろう。

突き詰めれば、どの国も、もっと軍備を強化するべきだ。核を持つべきだ。
という結論になってしまう。

核を完全否定する平和主義者が、ロシアを一方的に悪とするなら、結局は核の有用性を認めたことになる。

われわれ西側諸国は西側だけの論理で物事を考えすぎた。それで本当にいいのか。




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