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憧れの業界に就職したら地獄だった件

※これは2014年頃のお話です。

2023/7/30追記
ビッグモーターですか?という問い合わせが数件来ましたが、ビッグモーターとは一切関係ない自動車販売店です

ゴルフ場を逃げるように退職し、食品製造工場も辞めてしばらくたったある日の事でした。ハローワーク求人情報を見ていたら、とある求人票を見つけたのです。それは自動車販売店の事務員の求人でした。当時、自動車(特にスポーツカー)が好きだった+事務職に憧れていた私は「これは応募するしかない!」と思い、すぐにハローワーク職員へ相談しました。

騙された!虚偽求人だった

週休2日、正社員採用、社保完備、残業代は全額支給します、だけど残業は殆どありませんよ。と会社側から言われました。

はい、全部嘘でした。


週休1日(水曜定休日)のみ、契約書すら交わしていないので、どのような雇用形態だったのかすら分かりません。少なくとも正社員ではない事は確かでした。残業当たり前なのに残業代は一切払ってもらえませんでした。社保も未加入でした。

残業代出ない?なら定時で終わるように仕事頑張ればいいじゃんって思う人もいるでしょう。しかしその考えは大いに間違っています。

何故なら日中やるべき仕事をどんどん取り上げられ、17時頃になると取り上げた仕事を出してきて「これやっとけ」と押しつけられたのですから。

仕事は自分で見つけるものといいますが、その見つけた仕事をやろうとすると途端に「それはやらなくていいから」「それは置いといて他の事をしてくれ」と止められるのです。

取り上げられても勝手にやればいいと思う人もいるでしょう。しかし、勝手にやれば「何勝手にやってるの?何でやったの?」「他の事してって指示聞いてなかったのか?」とネチネチ嫌みを浴びせられ怒られる事になります。

そして日中に「これはやらなくていいから」と、私から取り上げた仕事を出してきて「何でこれやってないの?」「これあなたの仕事だよ?日中何してたの?忙しかったの?」「出来ないなら出来ないってちゃんと言わなきゃダメでしょう?」と嫌みと共に怒られ、閉店間際まで居残るという毎日でした。
そして、こういう仕事の指示しているのは全て社長だったで逆らえず改善を求める事も出来ず従うしかなかったのです

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結局、日中に私がやっても何も言われない取り上げられない仕事はトイレとフロアの掃除だけ。事務員として来たのに清掃員扱いされてました。

同時期に入社したもう一人の事務員は、仕事を取り上げられる事もなく、週休2日(定休日+日曜休み)で定時退社という、私と全然違う好待遇で見てるだけでとても惨めな気持ちになりました。

一度だけ事務員らしい仕事を任されるもただの嫌がらせだった

掃除しかやらせてもらえない日々を過ごす中、社長から事務員らしい仕事を振られました
それは「警察署へ車庫証明申請に行くこと」でした
しかし、言われた時間が16時30分頃、警察署の受付時間は17時までで
店から警察署まで片道約10分、どれだけ急いでも警察署へは16時40分頃着なので本当に受付ギリギリのタイミングで私に頼んできたのです
それでも私は事務員らしい仕事を頼まれてうれしくて文句ひとつ言わず行きました

無事、警察署に到着するもトラブル発生

予定通り、16時40分頃に到着し、これなら間に合う良かったと思いながら申請窓口へ行くと、二つある窓口のうちひとつはもう閉められており、もう一つの窓口では他の方が何かの申請をしていて、私は待たされることになったのです
そして17時前、やっと私の順番が来て何とか申請を終わらせ警察署を出たのは17時20分頃でした
そして何故か店から何度も着信ありましたが、運転中だったため出る事はできませんでした
そして店に戻ると、駐車場で店長と先輩事務員がじーっとこちらを見てきました
何事かと思って車を降りると、駆け寄ってってきた先輩事務員にこんなことを言われたんです
「なんで電話でないの?なんかあったの?事故にでもあったんじゃないかと心配してたんだから!」
いや、運転中は電話なんか出られるわけないじゃんと思いつつ、私は素直に謝った
すると今度は社長が出てきて「何でこんなに時間がかかったの」と聞いてきたので窓口が混んでいたと正直に話しました
すると社長は「窓口?どこの?何の窓口?」と聞き返してきました
いやいや、あんたが警察署行って申請してきてと指示したんだから警察署の窓口に決まってるだろうがーと思いましたが口にせず冷静に「警察署の窓口です」と返しました
すると社長は更に「何で窓口が混んでたの?」と聞いてきました
知らんわそんなことと思いつつ「私の前でおじいさんが何かの申請をしていたので私の受付が遅くなりました」と返しました
すると社長は「仕事はスピーディにやってね!」と言い出しました
私は「はい、でも急ぎましたが窓口が混んでたんです」と、つい言い返してしまいました
しかし社長は「うんうん!でも仕事はスピーディに!それが社会人として当たり前だからね!スピーディに!今度から気を付けてね!」と、スピーディスピーディとしつこく言って去っていきました
何がスピーディだと思いました
きっと、社長は窓口2つもあるのに何で早く終わらないんだ、どうせどこかでサボってたんだろうと思ったんでしょうね
窓口一つしか開いていなかったと伝えなかった私も悪いですが、時間ギリギリに頼んできた社長はもっと悪いと思います
私には偉そうにスピーディに仕事しろと言うクセなに、お前は全然スピーディではないじゃないか、時間ギリギリに仕事頼んでくるくせに何がスピーディに仕事しろだ、ふざけてるのかと今なら思いますが、当時の自分は何も言えずただ謝るしかできなかったのでした

その後、他の事務員に申請を頼んでいる社長の姿がありましたが私の時とは違い受付時間に充分間に合う午前中に頼んでいました
私に頼んだのは完全にパワハラ目的だったんだなぁと今なら思います


私を採用したのはトライアル雇用制度の助成金目当てだった

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未経験だけど挑戦したい!そんな若者を応援するために作られたトライアル雇用。この制度を利用して応募してきた人を採用すると助成金が支払われます。この助成金目当てに私は採用されたのでした。

まともな企業であれば「助成金なんて焼け石に水、人を採用し、教育するには助成金以上のお金がかかる」と理解しているし、それでも本人にやる気があるのならと思って人材育成をするんですよね。

しかし私が就職した自動車販売店の社長は目先のお金しか見ていない、従業員なんか使い捨て、ダメならまた新しいの入れればいいやと思っているブラック社長だったのです。

週休1日、1日12時間以上の勤務時間、休憩無しで月給12万以下

もう自分が何をやっているのか分からなくなりました。事務員として入った筈なのに掃除ばかりやらされ、定時過ぎたら「何でやってないの?」と嫌みを言われながら閉店時間まで事務作業をやらされる。社内では「あいつは何もやらない」「さぼってる」と、無能扱いされていました。

3ヶ月頑張ったけど遂に限界が。

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頑張っていればいつか認めてもらえる。掃除でも立派な仕事だ!

そう思ってひたすら耐える日々でしたが、ある日とうとう限界を迎えました。

その日も、相変わらず仕事を取り上げられ掃除しか出来ず、夕方になってから「何でやらないの?あなたの仕事でしょ」と社長の嫌みとともにどーんと積まれる書類の山。

能面のような顔をしていつも通り淡々と無料で残業をする。

そしてすべて仕事を片付けた後、退職届を書いて机の上に置いて店を後にしました。

その後、特に連絡もなく最後の給料が振り込まれていました
私の事なんてただの助成金運んでくる金蔓扱いで、どうでもよかったのでしょうね


以上、憧れの業界に就職したら地獄だった件でした
最後まで読んでいただきありがとうございます。

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