見出し画像

義理の親との付き合い

私は2016年末に結婚しました
特に式に対して思い入れもなかったし夫も同じような考えだったので式は挙げず入籍のみで済ませました
それに異を唱えたのは舅でした
そんな舅との確執を書こうと思います

最初は特に何もなかった

年に数回、数時間会うだけの義両親
同居しているわけでもないので特に何もトラブルはありませんでした
向こうもこちらも、程よい距離感で接していました
そんな「スープの冷めない距離」を保ち続けていた私と義両親でしたが、舅の方は私の事を内心嫌っていたんですね

結婚式を挙げていないから、なかぞんさん側とは正式に親族になっていない

ある年に夫と帰省した時の事でした
夫がお手洗いに行くために離席した際、舅から言われたのです
「なかぞんさんは結婚式してないからなぁ~だから、なかぞんさんとは正式に親族になってないんだよねぇ」
「まぁ、だから、なかぞんさんはさ、うちとは関係ない人なんだから、もう来てもらわなくていいよ、自分の実家に帰ったら?」

いきなりそんなことを言われてびっくりした私は思わず舅の方を見ると、私の事をいじめた人たちと同じ邪悪な表情を浮かべていました
人を見下し嘲笑う醜い顔をしていました
そこで私は悟りました
あぁ、やはり敵が出てきたかと思いました

生まれた時から家族に蔑ろにされ、小学生の頃イジメられ中学まで不登校高校でもいじめを受け社会人なってもパワハラセクハラ被害を受けて逃げるように職を転々としました
周りの人間からは「親とは仲良くしなよ」「親を大事にしない人って最低だよ!」「姉妹でしょ、仲良くしなよ」「パワハラ?ただの被害妄想でしょw」「セクハラってwwモテ自慢?ウザwwほんとはセクハラされて嬉しいんでしょw?」「セクハラだろうが何だろうが気にかけてもらってるって事じゃん!もうその人と付き合って結婚したらいいじゃんww」等と、どれだけ被害を訴えても『あんたが悪い』『勘違いさせる行為したお前のせい』と言われたり、茶化されたりするのが常でした

このように私の周りには味方が居らず、敵ばかりの人生を送っていた最中に私を見下すことなく対等に扱ってくれる夫と出会い結婚してやっと穏やかに人並みの生活を送れると思っていたのですが、どうやらそうではなかったようです


未知のウイルスが蔓延し世界が混乱に陥る


舅に「結婚式してないから親族とは認めてない」と言われても私は特に何も言い返しませんでした
言い返したところでどうにかなるものではない、むしろこれまでの経験から推測すると私の立場が完全に悪くなるよう無いこと無い事言いふらされる可能性が高いと判断しました
そして夫に、舅に言われた事を伝えて今後二度と帰省に同行しないと伝えようとした矢先、あのウイルスが世界に蔓延したのです
あれよあれよという間に移動制限がかかり、それから現在まで義両親と会う事が無くなったのでした
そしてこのせいで夫に、舅の発言を伝えるタイミングを失ったのでした

親族の定義

そもそも親族とはどういうものなのだろうか
民法725条に、親族とは六親等内の血族、配偶者、三親等内の姻族であると書かれています

当然ですが私と夫は事実婚ではなく、署名捺印した婚姻届を役所へ提出していますので法的にも認められている正式な夫婦です
舅と私は三親等内の姻族になるので、どれだけ舅が認めないと騒いでも法律上は「親族」になるんですよね
それなのに、ただ結婚式を挙げてないというだけで攻撃してきた舅は一体何を考えていたのでしょうか

どうして舅があのような発言をしたのか考察してみる


考察①体育会系人間特有の見下し癖が出た

舅は現役時代、消防士をしていたそうです
消防士といえばバリバリの体育会系の職業ですね
体育会系の職場にありがちなのが「いじめ」です
つまりパワハラですね

新卒入社したゴルフ場でパワハラ受けて上司に相談したらモンスター社員扱いされ入社1ヶ月で辞めた話も、典型的な体育会系の会社での出来事でした
体育会系の会社と言うのはどうしても上下関係が強く現れます
上の人間は威張り散らし下の人間を奴隷のように扱う、下の人間は上の人間が居なくなるまで耐えるしかないし反論や反撃なんてした日には目も当てられないほどの悲惨な目に合う、それが日常になっているのです
そんな世界で生きていると、やがて会社の外でも同じように振舞うようになるのです
自分の方が偉い、自分が上の立場だと舅もそう思って生きていたのでしょう
私は他人からナメられやすい性質をしており、それを舅は嗅ぎ付けたのでしょう


考察②大切な愛息子を取られたようで嫌だった

これはドラマ等でよくある義理親とのトラブル原因ですね
【手塩にかけて育て上げた愛しい愛しい大切な愛息子が、突然現れたどこの馬の骨かわからない女に横取りされた】と感じるんでしょうね


考察③可愛くて明るく朗らかな女性が来ると思ったのに、期待と違ったから


著:こうの史代

私はおとなしくてあまり騒いだりしない性分で、このせいで他人から見下されたりナメられます
結婚のあいさつに行ったのが24歳ごろ、舅は若くて可愛い明るい女性が来ると思ったのでしょう
あわよくばキャバ嬢のように自分の側に侍らせて酌でもさせようと考えていたのでしょう
しかし、実際来たのは個性的な顔立ちの陰キャ女子、完全に期待外れだったので体育会系特有の見下し癖発動し、そこから結婚式してないから~の発言に繋がったのかなと思いました

「この世界の片隅に」という作品で主人公の義姉(夫の実姉、出戻り)が、主人公の事を「都会に住んでる人だからおしゃれに詳しくてシャキシャキしてるに違いない、そんな子なら女同士でファッションとか可愛い物の話で盛り上がれる」と思って期待してたのに実際の主人公はおしゃれなんてほど遠い野暮ったい女性だったので期待が外れた→主人公に冷たく当たるという描写がありましたね
この義姉、離婚して二度と帰ってくるなと言う意味で「広島(実家)に帰ったら?」という嫌味を主人公にぶつけるんですよ
嫌味の意味が分かってしまった義家族は凍り付きますが、鈍感な主人公はその嫌味が分からず、帰る=里帰りだと思ったというオチで丸く収まりましたが、実際言われると本当に腹立ちますよね
自分が期待した人物像と違うから冷たく当たるという人は一定数居るのかもしれません
当たられる方からしたらたまったもんじゃないですね


考察④婿にとられるかもしれないと危惧した

私は3姉妹の中間子として育ちました
古い考えの人間は「家督は男が継ぐもの、女は継げないので婿を迎える」という価値観の人が居ます
舅も同じ考えで、私実家は子供が女しかいない=後継ぎとして息子を婿に取られるかもしれない→そんなこと許せない!大事な息子を取られてたまるか!と思って「親族じゃない」発言をしたのではないでしょうか


考察⑤何となく気に食わなかった

正直、これが真実ではないかと思っています
体育会系の人間が行ういじめに理由なんてないんです
ただ自身の快楽の為だけに他人に危害を加えるのです
「何となくムカつくから」
「ちょっとからかっただけ」
「イジっただけでいじめてはいない」
「いじめてるつもりはなかった」
「悪気はなかった」

いじめ加害者は口をそろえてこう言います
ジャイアンが「のび太の癖にナマイキだぞ」と難癖付けてのび太をいじめているのと同じですね

今後どうするか


絶対許さねぇ

昨年末頃、舅の発言をやっと夫に伝える事ができました

私としては、仮に舅から謝罪されても許さないと決めています
私のフレネミーでも書きましたが、加害者は自分のやった事がどれほどのものなのか一切理解していませんし、それどころか加害意識すら無いのです
なので私は、いじめをするような人間が、他人に対して誠心誠意謝罪したり自身の言動を悔い改める事などしないし出来ないと考えています
例え謝罪したとしてもその場限りの行動で、本心からの謝罪ではないと思います
むしろ「謝ったんだからこの話は終わり!」と開き直り、また人を見下して馬鹿にする発言を繰り返すのです

舅は、強気を助け弱気をくじくタイプだと思います
反撃してこない弱そうな人間にしか攻撃しない、モラハラの気質があるんでしょうね
実際、しっかりした親戚の女性数人が尋ねてこられた時、舅は一切発言しなくなり、借りてきた猫のように大人しくなっていました
なので私へ何をしてもやり返してこないだろうと見込んでああいう発言をしたのだと思います
もし私がヤクザのようなオラオラ系だったり、みちょぱゆきぽよのような派手ギャル系の人物であれば一切何も言ってこなかったでしょうね


散々傷つけられたのに、加害者である舅の、心ない言葉だけの謝罪で済ませるなんて私は許せません
言葉での謝罪ではなく、反省文(直筆で最低でも原稿用紙500枚)の提出、慰謝料を支払うというのであれば「痛み分け」として許すことも考えていますが、きっと舅は「こっちは謝ってるのに!」「慰謝料なんて大げさだ!金目当てか!」と騒ぐでしょう
それに、私は「親族じゃない」と言われたままのほうがいいと思っています仮に「悪かった、君は正式な〇〇家の親族だ」とか言われても全くうれしくないです
私は「親族として認めてほしい」と思って怒ってるんじゃないんです
夫の親なんて、私からすれば何の関係もない赤の他人です
他人にいきなり暴言を吐かれて怒らない人間がいるでしょうか?
街中歩いてるときに、いきなり知らないオッサンに暴言吐かれたらどう思いますか?いい気分はしないですよね

認めてもらわなくて結構ですので、今後は何があろうとこちらに近付いてこないでくださいと言いたいですね
なのでこのまま、お互い関わる事の無いよう絶縁するのが最適解だと思っています


以上、義理の親との付き合いでした
最後まで読んでくれてありがとうございます


この記事が参加している募集

この経験に学べ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?