完璧主義だった私が、自分で自分にマルを出せるようになるまで
昔から、できない自分が許せない性格だった。
小1から習いはじめたピアノは、自分が納得のいく演奏ができるまで練習しつづけて、気づいたら5時間経っていたなんてこともザラだった。発表会や合唱コンクールの伴奏が終わると、「あそこはうまく弾けなかった」と一人反省会がはじまった。
最初に入った会社では、どれだけ目標を達成しても社内で表彰されても満たされず、自分のアラを探しては「どうしてこんなに仕事ができないんだろう」と落ち込んでいた。そんな姿を見かねた当時の上司からは「修行僧」と呼ば