見出し画像

和菓子文化と和菓子屋を維持するために

コロナ社会の中福井を訪れたら

2021年10月、福井県敦賀市に訪れた時だった。氣比神宮近くの商店街にある饅頭屋の向かい側に営んでいた和菓子屋が閉店となっていた。コロナが蔓延する直前に訪れたことがあり、水ようかんが美味しかったのを記憶している。
和菓子屋が担う地域の役割は他のお店と同じで、地元に愛されてひいきのお客様が商品を買いお店を営んで行くのもちろんのこと、和菓子を作る伝統や技術の継承も重要な役割を持っている。

新しいものが評価されて大量に消費され、古くからあるものに目を向けない現代社会

年々消費量が落ち込んでいるものの代表として日本酒も取り上げられているが、これは和菓子と同様に良さや味わいを知る情報が届いていないことに起因していると考える。
韓国などの外国ではやりのモノはこぞってメディアが紹介するのに日本の食文化は大きく取り上げない。流行のスピードは速く飽きてきたら次の流行へいき半年から一年程度で流行は消費つくされ盛衰の繰り返しとなっている。
とある和菓子屋の職人の方の意見で、写真映えだけする味が二の次の商品は邪道だと。同意見である。
人から見られることを中心にしか楽しめないのはもったいない。本質、本物と出会うことで新しい価値観を幅広い世代の日本人に気づいてほしい。

持続可能な社会には昔から親しまれてきた文化に触れることと新たな価値の創造が必要

これまでに知り得た、和菓子屋が取り組んでいる新たな創意工夫を取り上げると以下の事例がある。
・人気カフェのコーヒーとコーヒーとの相性が良い和菓子のコラボ販売
・大手コーヒーメーカーのドリップコーヒーと和菓子を組み合わせたパッケージのお土産を販売
・棹菓子や羊羹を小さなサイズで販売し手軽に買いやすい工夫

しかしながら、これらの商法を実施できているのはごく一部の和菓子屋だけで、地方または地元を中心に商売をしている和菓子店では商業圏外からの顧客はあまり訪れる機会が少ない。
販売機会を増やすためには何が考えられるか
・和菓子屋の商品の販売、情報を発信するプラットホームを作る
・自治体のまちづくり政策として衣食住のうちの食文化の維持発展の協力を得る

以上の詳細な私論は別の機会に書き綴ります。
今まであったものがなくなることを目の当たりにすることがこれから多くなるだろう、それが必要じゃなくなる時が来るまで、いま私たちは見つめ直す時にきている。

#未来のためにできること

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?