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和菓子文化と和菓子屋を維持するために(2)

前回の投稿は和菓子文化と和菓子屋を取り巻く問題を取り上げたが、今回は「販売機会を増やすためには何が考えられるか」を掘り下げていく。

・和菓子屋の商品の販売、情報を発信するプラットホームを作る


手軽に手に入る和菓子から高品質な甘いだけでない旨みを感じられる和菓子を選んでもらうにはどうすればよいか?
和菓子屋がSNSで発信することも和菓子ファンがSNSなどで情報を発信することは大事だと思う。
和菓子文化の浸透には一人でも多くの方に実体験を経験してもらうことが効果的だと考える。
お茶に精通している人以外は入りにくいお店やお茶席を設けるのではなく、和菓子好きでも和菓子に馴染みがない方でも気軽に入れるお店を作ってみるのはいかがだろうか?
カジュアルにちょっとだけ和菓子と飲み物(日本茶に限らず紅茶やコーヒーも)を嗜める居場所を提案する。
和菓子屋直営で喫茶も併設している形態のお店は現にある。

同じ地域内にある和菓子屋はライバルとなる存在であるが、数店舗の和菓子屋の代表菓子を一品ずつ提供し、喫茶店の中で売れ具合を競争することは今よりも高い品質の和菓子を作ることにつながりプラスの効果が生まれると考える。

喫茶店か販売店舗が相応しいか、難しいところだが、店舗での和菓子を提供できる拠点づくりは有効だと考える。

とある地域では、近隣の和菓子屋との交流が少ないとの声がある一方、東大阪市内の和菓子屋同市では意見交換する機会がありライバルでありながらもお互いに品質の向上を目指している地域もある。

・自治体のまちづくり政策として衣食住のうちの食文化の維持発展の協力を得る

その地域に根差した和菓子の製造販売活動が地元経済に必要な産業(例、三重県において桑名市から伊勢市の間の各地域に名物の餅があり銘菓として県内外の方に親しまれている。)としてとらえているなら、更なるアピールを講じてほしい。
人口減少社会でお店を支えてくれる人口が減っていくなか、地域における和菓子の存在意義が薄れないように働きかける。
・小中学校での給食または総合学習の一環で和菓子に触れる機会を作る。
・観光ルート、ハイキングコースにおすすめの和菓子屋の情報の掲載・発信を地方自治体、公共交通機関、店舗が協力して行う。

和菓子の提供と、良い和菓子を知るための情報発信などの多角的な活動を通して、和菓子が多くの人に親しまれる社会の実現を願ってます。

#未来のためにできること

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