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中国の結婚事情

しあわせ婚ナビゲーター仲人の舘です。
中国の国家統計局により、今年1月17日、2022年末時点の人口(注1)は14億1,175万人で、前年から85万人減少したと発表されました。
人口減少は1961年以来、61年ぶりだそうで、人口トップの座をインド(14億1700万人)に譲る形となりました。
人口減少の要因の一つが、進む少子化です。

結婚率の著しい低下と離婚率の増加、晩婚化などにともない、少子化が進んでいます。
合計特殊出生率(1人の女性が一生の間で産むこどもの数)が2020年に1.30まで減少。
日本の1.33をさらに下回る数字です。
中国では、伝統的に子孫繁栄を重視する考えがあり、農村部ではその傾向が強かったのですが、農村部も含めた全国平均の数値であり、中国全土で少子化がかなりの勢いで進んでいることがわかります。

また、結婚率が低下について。
理由はいくつかありますが、その中の一つが、結納金の高騰です。
70年代にはミシンや腕時計などのモノが主流でしたが、現代では結納金が主流となり、なんと年収の数倍にまで高騰しています。
とくに農村部の新郎家庭にとっては、この額の結納金を用意するのは、かなり厳しいのが現状です。
結納金の高騰は「深刻な社会問題にもなっており、政府が結納金の限度額を設けるなど、それに対する対策も取られています。
結納金の額には、見えを張り合う心理も関係していたり、また事実上、新婦の実家の老後補償金にもなっていたりと、複雑な要因が絡みあっているようです。

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