見出し画像

いよいよ完結。観たいけど終わってほしくない、進撃の巨人について語らせて

とうとうこの日が来てしまう。
アニメ『進撃の巨人』のファイナルシーズン後編が、来たる11月4日に放送されることが決定したのだ。

PONY CANYONの公式YouTubeチャンネルでは、今日からその日までのカウントダウンライブまで開始。
もうこのライブ映像見てるだけでめちゃくちゃ高揚するし、それはどの進撃ファンも同じようでチャット欄にはさまざまな言語での書き込みが秒を追うごとに追加されている。

作業用BGMとしてもとてもオススメ。
進撃サントラを聴きながら仕事を進め、万全の体制で週末を迎えよう。



大変恐縮ながら、正直私はめちゃくちゃコアなファンというわけではない。
漫画もアニメもリアタイできていなかったし、時折離脱してはまた現状が気になり最初からストーリーを追って追いつき、を何度か繰り返してきた不束者だ。

でも裏を返せば、
「離脱しても何度でも戻ってきたくなる作品」
「忘れようにも忘れられない作品」それが進撃の巨人なんだと思う。


不束者なりに、私が進撃にハマった理由をつらつら書き残してみようと思う。
そしてもし、このnoteを読んで「ファイナルシーズンだけでも観てみようかな」と思った方がいたら、どうかその前にこの動画だけでも観てなんとなく全体像を掴んでから今週末を迎えてほしい。

昨日見つけた神動画。
放送開始から10年、濃密で綿密な10年分のストーリーの要点が30分にギュッと詰め込まれています。
とはいえ「ええええこれはしょられちゃうの……」っていうシーンや登場人物もたくさんあるので漫画でもアニメでも一度は最初からチェックしていただくのをオススメします。


※一応ネタバレなしに気をつけて書こうと思うけど、念の為ネタバレ注意のタグつけておきます。
※ちなみに私はアニメ勢です。


全体像が見えない不気味さ

個人的に、「え、なんで?」みたいな要素の多い作品はめちゃくちゃ引き込まれる。
なんで巨人なんてものが生まれたのか?
なんで人類は、こんな狭い壁に囲まれて生きているのか?
そもそも壁ってなんであるの?
なんで巨人は人を食べるの?
巨人ってどこからやってくるの……?
とにかく謎だらけで怖い、でもその恐怖や不気味さが、探究心を駆り立たたせる。

巨人自体のビジュアルもめちゃくちゃ気味が悪い。
歯が多かったり、手足が長かったり、目がくりくりしてたり、挙動がおかしかったり。
バラエティ番組でもよくネタにされていた「奇行種」もいい例だけど、どの巨人をとってしても見つめているとゾワゾワ〜っとしてくる。
しかもそれぞれがモブっぽいわけではなくて、全員が特徴を持っていて誰かしらモデルがいるんでないかと思うくらいの個性があって、それがまたいい意味でキモい。

「怖いもの見たさ」でどんどん引き込まれていく。
そしてそのまま引きづられて、深く沈んでいく。
そんな感じ。

パラレルワールドの世界史を覗き見ているみたい

ストーリーを進めるほど、これは実際に誰かが語り継いできた神話とか、世界史なんじゃないかと思うくらい、なんというか、神聖さを感じる。
世界の謎を解き明かしていく感覚が、自分たちのルーツを探っているような感じがする(登場人物たちに感情移入しまくってるせいかもしれないけど)。

私たちが生きているリアルな世界に進撃の世界観を投影するとすれば、おそらく舞台は1930〜40年代くらい。
ネタバレになりそうなので根拠は書かないけど、個人的に近代史が日本史や世界史の中で一番好きなので、まさにそこで繰り広げられるストーリーには胸を鷲掴みにされる。

歴史とは、単なる資料や文献の積み重ねじゃない。
一人ひとり、呼吸をし血を通わせ、思考や感情を持った人間たちが織りなしてきたドラマなんだ。
その事実を、進撃というフィクション作品から実感させられるというのだからやはり神作と言わざるを得ない。

全員主人公ってくらい、ドラマが分厚い

ぶっちゃけ、中心になる登場人物全員視点のアナザーストーリーを作ってほしい、というより作っても全然見応えある作品になるっしょと確信できるくらい、一人ひとりのバックグラウンドに胸を熱くさせられる。
主人公、エレンだけじゃないんよ。
なんなら視点を変えたらエレン以上に主人公っぽいキャラクターもたくさんいるんよ。

普通漫画やアニメって、命を落とすキャラクターは大体サブキャラというか、そのキャラの過去や背景もそこそこに、でも一応はみんなに惜しまれながら……みたいなことがあると思うけど、進撃はそうじゃない。
まじで「嘘、なんでこの子が……」「何でここで……」って本気で思うくらい一人ひとりが輝いているし、それまでの描かれ方もまさかその先亡くなってしまうとは思えないくらい丁寧で、愛を感じる。

当時は「あらら残念……」くらいに思っていたキャラクターの死も、ストーリーが進むことで「えええええうああああああ死なないでええええええ」ってなるくらい、本当にキャラクターそれぞれにスポットライトがしっかりと当てられている。
サブキャラがもうサブじゃないのよ。
全員がセンター張れるっしょってくらいつよつよなアイドルグループくらい、胃もたれするくらいみんな魅力的なキャラだし、それぞれの信条や正義が丁寧に描かれてる。
まじで観てほしい。

ちなみに私は、クリスタとミカサ視点のアナザーストーリーを観てみたいです。
いつか叶えばいいな。

進撃といえば見事な伏線回収

やっぱこれですね。
漫画が完結した今、改めて伏線登場と回収シーンを見返しても、どれも繊細でまじで意味のない描写なんて一つもないんじゃないかと思わせるほど。
初期アニメを制作した頃なんてまだ全然原作も序盤の頃だったと思うから、おそらく描ききれなかった伏線もあったはず。
やっぱり世界史の話に戻っちゃうけど、諫山先生の頭の中には、連載当初から確かにあの世界の歴史が最初から最後まで組み立てられていたんだなと痛感させられて頭を抱えたくなる。

これは漫画だと特になんだけど、まっじでなんてことないシーンだと思ってたのが物語のめちゃくちゃ重要なヒントだったり手掛かりだったりするんですよ。
なんなら事実がすでに明かされていたくらいのことが描かれているのに、それ以上に目の前に立ちはだかる謎がデカすぎて、後やっぱり巨人の存在が不気味すぎて、霞んでしまう。

美味しいものを食べ終わったあと、「あぁ〜食べる前にタイムスリップしてもう一回食べたい!」って言うことがよくあるんだけどそのアニメ版が進撃の巨人。
記憶をなくしてもう一度観たい。
だからワンチャン記憶なくしてんじゃないかな?と信じて何度も観返してしまうんだよね。
結局おもろすぎて全部覚えてるんだけど。



不束者の一人語りにお付き合いいただきありがとうございます。
何度も繰り返すけど、アニメ『進撃の巨人』は今週末、11月4日の24時に完結します。

その日が来てほしいけど、来てほしくない、そんなジレンマを抱えている。
伝説とも呼べる神アニメの終焉を、ぜひ一緒に見届けよう!

最後にもっかいダイジェストのっけときます。

この記事が参加している募集

アニメ感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?