【読書メモ】アウトプット大全

疲れてくると「ビジネス書読みたくなる病」を発症します。

1年前に発刊され40万部を超えたという本書。樺沢先生本ってタイトルが上手でついつい手に取りたくなるんだよなぁ…あと装丁も素敵です。

1.「2週間に3回」+「3対7」

だいたいの目安としては、情報の入力から2週間で3回以上アウトプットすると、長期記憶として残りやすくなるといいます。
インプットとアウトプットの黄金比は、3対7。インプット時間の2倍近くをアウトプットに費やすよう意識しましょう。

数字で言われるとイメージが沸くし、行動の指針になるなぁと。これ自体がアウトプットのテクニック…ちなみに勉強においては「暗記」3:「問題集」7が黄金比、とのことです。

2.質問を考える=アウトプットという目的を持つ

脳のGoogle検索のようなもので、事前に単語登録しておくと、周囲の膨大な情報の中から、「選択的注意」によって、その言葉を選択的に拾い出すことができるのです。この「選択的注意」を発動させるための事前単語登録が、「質問する」ということです。

講演会前のアンケートの例がありましたが、確かに授業とかでも最初に「今日は何を学びたいか/知りたいか」を3つ考えさせるとかいいかも…と思いました。

3.やっぱり手書きなのか…

結果は、手書きの学生のほうがよい成績を上げ、より長い時間にわたって記憶が定着し、新しいアイデアを思いつきやすい傾向にあることが明らかになりました。

まさかのやっぱりというか、「質」では手書きに軍配のようです。企画書もプレゼン資料もまずは手書きで構想を練るべし、とのこと。面倒だけどやりますかね…

4.ボーっとすることの大切さエビデンス

特になんの作業もしていない「ぼーっとした状態」「ぼんやりした状態」のとき、脳内では「デフォルトモード・ネットワーク」が活発に稼働しているのです。(中略)デフォルトモード・ネットワークを稼働させてぼんやりしているときの脳内では、通常の脳の活動時の15倍ものエネルギーが消費されていることが明らかにされました。

そうだったのか…やはりスマホを我慢せねば… ちなみに「創造性の4B」というものがあるそうで、入浴中やトイレ、移動中、寝室、飲んでるときは、リラックスしている≒ぼーっとしていて、アイデアが浮かびやすいそうです。「飲んでるとき」だけは本当か?と思いますが…

5.ラーニング・ピラミッド

学習定着率をあらわす指標「ラーニング・ピラミッド」によると、講義・話を聞くことによる平均記憶率5%に対し、読む活動が10%、視覚教材は20%、グループ討論50%、他人に教えた経験が90%の定着率を発揮するそうです。だから最強のアウトプット法は「教えること」。これには納得(どちらかというと最強の「インプット法」な気もしますが…)

ToDo

①何事もアウトプット重視で2週間に3回触れる
②億劫がらずに手書きする
②ボーっとすることを厭わない

あと本書を通じて「当たり前に見えることをそれらしく顕在化・整理することで立派なコンテンツになる」というのも副産物的な学びとして得ました。別に批判するわけではないです。まったくの新説を提示するのではなく、「やっぱりそうか」「たしかにそうだよね」と思わせて、読者を行動に移させる力を本書は持っています。うまいなぁ…

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