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移動時間の感覚にバグあり

自分は長距離移動がそれなりに好きな部類である。

景色の移り変わりは見ていて楽しい。
さっきまで田園風景だったのに急に都会じみてきたとか。
さっきまで山っぽかったのに急に視界が開けるとか。
さっきまで内陸感マシマシだったのに急に海が見えるとか。

少しの距離を移動したくらいでは、
上記のようなダイナミックな場面転換を観れるのは稀であろう。
長距離移動の醍醐味である。

景色を見るのが好きだからか、それが長時間でも問題ない。

それに、
節約思考が強いため安い交通手段を取ることが多いが、
安い交通手段は総じて時間がかかる。

学生の頃は関西から関東に帰省していたのだが、
選択肢としてあがりがちなのは新幹線や夜行バスだろう。
しかし、ほとんどの帰省を青春18きっぷを使った、
普通列車の乗り継ぎで帰っていた。

乗り換え回数は10回弱くらいあっただろうか。
下宿先から実家のドアtoドアで11時間くらいかかっていた。
ちなみに、新幹線なら4時間半くらいだろうか。

こうして考えると結構な長旅である。
それでもボーッと車窓を眺めるのは好きだったし、
何より安いのが嬉しい。

一人の往復分の青春18きっぷは金券ショップを上手く使えば、
5〜6,000円くらいで手に入る。
だからJR区間だけで見れば片道3,000円くらいである。
新幹線片道13,000円との差は言うまでもない。

この1万円の節約を考えると、
喜んで11時間くらい電車に揺られよう、そんな考えにもなる。

社会人となった今は東北に住んでおり、
そこから関東への帰省となる。

今では車に乗るようになったので、
帰る方法の第一候補は高速道路である。

高速道路を使えば4時間くらいの旅である。
先ほどの11時間の後に聞くとなんと短い旅だろう。
体感はあっという間である。

しかしそこを高速道路でなく下道で帰るのが自分である。

下道であればお昼休憩とか含んで8時間くらいだろう。
高速道路の倍の時間である。

それでも11時間を長年経験してきている自分にとっては、
楽な旅路である。
しかも下道なら交通費はガソリン代だけである。
だから体力的にも余裕のある行き道は下道を使いがち。
それで帰りは高速道路でひとっ飛び。

年末年始もそんな風に帰省するのだろう。

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