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好きなものを食べるより、同じものを食べて生きてきた

「何食べたい?」
「うーん、〇〇かな。」

ご飯前に交わされる定番の会話。
よくある日常会話である。
返答は特に気張ることなく気楽にすればいい。

しかし、自分はこの日常会話が苦手である。
なぜなら食べたいものがあまり思いつかないのだ。

特別嫌いな食べ物があるわけではない。
でもこれと言って食べたいものもない。
いいんだか悪いんだか。

なぜこんな風になったか。
思い当たる原因としては学生時代の食生活である。

学生時代はお金をかけず、時間をかけず食事をしたかった。
そこで行き着いた食事ルーティーンがある。
それは至ってシンプル。
毎日のメニューを固定するのだ。

まず朝食。
朝は得意ではない性格。
だから手軽に用意できて食べやすいものがいい。
そこで、フルーツグラノーラをチョイスした。
牛乳をかけるだけで完成するし、
少し時間が経てば柔らかくなって流し込みやすくなる。
なおかつ色とりどりの具材が入っていて優雅な気分も味わえる。
割とコスパもいいため、オススメの朝食である。

次に昼食。
学生時代の後半は研究室生活だった。
だから昼食は研究室で食べることがほとんど。
毎回コンビニや生協に買いに行ってもいいのだが、
そうするとどうしてもお金がかかってしまう。
そこで、昼食はパスタに行き着いた。
電子レンジでパスタを茹で、
5食分くらい入っている乾燥タイプのパスタソースをかける。
パスタもコスパがいいし、お腹も満たされる。
あとは家で作って行ったゆで卵をつける。
研究室生活の学生さんにはオススメの昼食である。

そして夕食。
夕食は疲れて帰ってきた後だから手間な調理はしたくない。
でもタンパク質は摂りたいから鶏胸肉を食べたい。
そこで最初は鶏ハムを作っていた。
スパイスをまぶして巻いてしまえば、あとは茹でるだけ。
これでも十分簡単だが、段々とこれすら面倒になっていった。
そこで辿り着いた答え。
それは炊き込みご飯である。
作り方は至って簡単。

1.お米を普通に研ぐ。
2.研いだお米に調味料を適当に入れる(和風なら醤油と出汁粉末。洋風ならコンソメとケチャップ。洋風な鶏ガラだしとごま油。基本的にはこの3つの味をローテーション。)
3.米の上に半分くらいに切った鶏胸肉を載せる。
4.普通に炊く。
5.炊けたら鶏肉をしゃもじでほぐしつつ混ぜて完成。

これだとせいぜい鶏肉を切るくらいの手間。
なのにかなり美味しい。
これに納豆をつけたものを夕食として食べていた。

この炊き込みご飯は普通にオススメのメニュー。
野菜を切る手間を許容できるのであれば、
さらに美味しくなる。

学生時代の後半はこんな食事を毎日していた。
そうするとメニューを考える必要がなくなる。
だから、何を食べたいと考えることがなかったのだ。

自分は毎日同じものを食べれる人間。
でなければこんな食生活はできない。

いいことなのか悪いことなのか。

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