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〇〇するなよは、〇〇しろってフリ?

押すなよ、絶対に押すなよ。

わずかこれだけの言葉だが、
とある情景が目に浮かぶ。

これを言われた人は、
どう行動すべきか決定されたようなものだ。

この言葉には抗うことはできない。
我々のDNAに刻み込まれた命令にも思える。
ある種の呪いのようにも思える。

〇〇するなよ。
と言われて大人しくしてられないのは、
もはやしょうがないことである。

先日病院に行ってきた。

診断がくだり、
先生からこう言われた。

とりあえず1ヶ月の間は、
仕事のことは考えないで、
ゆっくり休んでください。

そうか。
仕事のことは考えないでゆっくり休まないといけないか。


ん?
考えないで?

そう思ったのが最後、
この言葉の魔力は絶大である。

考えないでと言われたら考えてしまう。
これが人間の性である。

先生、それはどちらの意味で仰ったのですか?

無論、本当に考えないことを意図したはずだ。
だが、なかなかそう簡単にはいかない。

考えるなって言われて、
考えないのは無理難題である。

この呪縛は強力である。

長い戦いになりそうだ。



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