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『思考は現実化する』は本当なのか

易者の高橋南北です。
よく『思考は現実化する』というような話を聞きますね。引き寄せの法則として語られているものと共通のものです。


引き寄せの法則は有名になりすぎて、数多の出版物やコンテンツでも紹介されていますが、実際に効果があるのか疑う方もいれば、実際に結果を出したという人が身の回りにいる、という方もいるでしょう。


今回は思考は現実化するというテーマを取り扱っていきます。

精神は物質である


精神は実は物質です。

この世が創造される前は、何もない『』であったと言われます。そこにビッグバンが起こり、物体が出来ていきました。その過程で光、重力、周波数も生まれていきました。

厳密にいうと、物質よりも先に周波数が生まれました。周波数が求め合ったり遠ざけ合ったりして振動し、高い周波数はエネルギーとして、低い周波数は物質に変換していきました。


物質が形成されていく過程は、周波数が変換されていく以外では説明できないはずです。現代科学では『ゆらぎ』があったと説明されていますが、そのゆらぎとは周波数、振動のことです。


壮大な話すぎて困惑する方もおられるかもしれませんが、実際のところ私たちは元々無かったのです。だけど、今は有ります。肉体も有るし、精神も有ると自覚しています。


どうやって出来ていったのか、詳細をすべて知ることは叶いませんが、現実として私たちは有ります。もともと無だったところから、物質として存在しています。

そして、肉体や他の物質より先に出来たのは目に見えないエネルギーである精神です。精神は物質であると主張しているのに、目に見えないエネルギーというと少し誤解を生むかもしれませんが、便宜上そのように表現します。


精神が物質であるという主張がいささか納得できないという方もおられるかもしれませんが、この主張は哲学的にも科学的にも議論されている分野です。

哲学的観点

哲学における「精神は物質である」という主張は、物質主義または物理主義と呼ばれる立場に基づいています。この立場では、宇宙は物質的なもので構成されており、すべての現象(精神的なものも含む)は物質的なプロセスの産物と見なされます。つまり、感情、思考、意識などの精神的な現象も、脳という物質的な器官の作用によって生じると考えられます。

この考え方は、「心身問題」として知られる哲学的な問題に関連しています。心身問題は、精神と物質(特に、心と体)の関係についての問いです。物質主義者は、心(精神)は物質的な脳の働きに他ならないと考えることで、この問いに答えます。

科学的観点

科学的には、精神は物質的な脳のプロセスとして説明されます。神経科学は、感情、記憶、思考などの精神的な機能が、脳細胞(ニューロン)の活動と相互作用によって生じることを示しています。例えば、特定の感情は脳の特定の部分の活動と関連しており、その部分の損傷や異常は感情の変化をもたらすことが知られています。

また、脳の神経化学的なプロセスも精神的な状態に影響を与えます。神経伝達物質(セロトニン、ドーパミンなど)は気分、感情、欲求に直接関わっています。これらの化学物質の不均衡は、うつ病や不安障害などの精神的な健康問題を引き起こす可能性があります。

したがって、「精神は物質である」という主張は、精神的な現象が物質的な脳の働きに根ざしているという見解を表しています。この見方は、精神的な体験が単なる脳の生理的なプロセスの副産物ではなく、これらのプロセスと深く結びついているという理解を深めるものです。哲学と科学の両分野で、精神と物質の関係は引き続き活発に議論されている分野です。


精神(思考)が先に生まれ、物質(結果)が後に生まれます。


例えば椅子をイメージしてください。椅子は元々は自然界には有りませんでしたが、今は有ります。誰かが「腰を下ろして足を伸ばして背を預けるように座りたい」とイメージしたことで、それを実際に作り上げようと思った結果椅子が生まれているわけです。


思考が現実化する、という説明は今の例え話で十分ではあります。思考の力は物体を具現化することができるのです。


しかし、より鮮明に、具体的に、作り上げたいものをイメージしないと物質として生み出すことはできません。椅子を作りたい時に先に完成系をイメージしておかないと、足を何本つけるのか、角度はどのくらいかなど、制作するプロセスも曖昧になります。


つまり、私たちが達成したい未来の姿、理想の状態は、明確でない限り思い通りには決して実現しません。


周りは変わらない。己が変わる。


思考を現実化するにあたり、以下のストーリーをご紹介しましょう。

ある貧しい一組の夫婦がいると想像してください。
彼らはこれまで文明社会に触れたことのない未開の地で暮らしていたとします。その夫婦がある時小さな村ではありますが、現代文明がしっかり根付いたところに引っ越すことになりました。

夫婦は新しい家に移ってきて初めて電気を見て大層驚きました。小さな8カンデラの電球の灯す光に魅了されました。

数ヶ月経つと夫婦は電球を生活の一部として自然に受け入れました。

ある日セールスがやってきて「8カンデラでは暗すぎます。新発売の60カンデラの電球をお使いになった方がいいですよ」と言われ、夫婦は言われるがまま購入しました。

すると今まで見た子もない明るさに驚き感動しました。家まで届いている電気の量は同じなのに、電球を変えるだけで照らされる光の大きさは全く異なりました。

ちょっと解説

その夫婦が電気について全く無知だったのと同様に、私たちも自分の内に溢れる真の力を認識していません。

私たちの周りには無限のエネルギーが溢れていますが、その力を十分に現出するほどの電球を持っていません。つまり、この物語の文明に疎かった時の夫婦と同じなのです。

お分かりになりますでしょうか。


要するに、私たちの体にある、もしくは体に届いていると言えるなんらかのエネルギー自体は変わらないのに、それを変換する電球、換言すると我々の思考や感情、総じて精神が変わるだけで、放たれる光、つまり結果は変わるのです。


もっとわかりやすくいうと、思考を現実化することは誰でもできるのに、それが可能であることを知らないと出来ないということです。


面白い話ではないでしょうか。


では、思考は現実化する可能性があると知った上で、具体的に我々には何が必要なのでしょうか。


願望と期待


私たちの理想を叶えるためにはたった2つのものがあれば良いのです。それは願望と期待です。


願望だけで目標が達成されるという誤った考えを持っているとすれば、それは間違いです。願望に加えて、望んでいるものが手に入ることを期待しない限り、それは実現しません。


これまでの人生を振り返ると、過去に望んでいたことが現実になったとき、あなたはそれに対する願望だけでなく、それが叶うことに確信めいた期待を抱いていたはずです。


根拠などなくても、それが実現するという思い(期待)がなければ、願望はただの夢に終わってしまいます。つまり信じることです。


多くの人が、一見前向きな願望を抱いていると同時に、「うまくいかないのではないか?」「うまくいかなかったらどうしよう」といった考えを抱くため、目標を達成できずに終わることが多いのです。


私は起業家として、オフィスコムという会社を創業し、年商200億円まで伸ばすまでの過程で、自分が結果を出すこと、会社を成長させることに疑いを持ったことは一度もありませんでした。


日本を代表するオフィス家具通販の会社を作りたい」という願望を持ちつつ、それだけではなく「必ず結果が出る」という期待も常に持ち続けました。


その過程では、

  • どれくらいの規模のオフィスを持つ

  • 社員数は何人

  • 在庫を保管する倉庫の立地や家賃

  • 提携する運送会社との交渉

  • 商品を掲載するECサイトのデザイン


など、細かいところまで明確にイメージをしました。先ほども言及した通り、思考・イメージが先で、現実が後です。


先に明確すぎるほどのイメージを持ったことによって、私の目標やプランが現実化することには一切の疑念はありませんでした。


そして、理想を手放す


願望と期待を持ったら、あとはそれを手放すだけです。手放すというと、『諦める』という意味と誤解する方もおられますが、違います。


私が言う手放すとは、「それがもう当たり前のことすぎて考えることすらない」という状態に思考を持っていくことです。


具体的に、鮮明に、イメージを作り上げて潜在意識に当たり前だと刷り込んだら、あとは考えなくてよいのです。すると行動が自動的に良い方向に変わっていきます。習慣になるのです。


歯を磨くときの動作をいちいちイメージしながら行動する人はいないはずです。虫歯で痛いなど問題を抱えている時以外「今日は左の奥歯から磨くぞ」とは日常では考えないはずです。


思考を現実化するのはこれと同じことなのです。


しかし、夢や目標というものは日常の動作やタスクの処理よりも膨大であることが一般的なので、実現するまでに多大な時間がかかるものですし、多くの人は『目標を達成する』という経験に慣れていません。


なので、道なかばで諦めたり、そもそも最初から口では言うものの、心から自分を信じられていなかったりするのです。


私がいくつかの目標を達成してきた経験からいうと、思考を現実化することは非常にシンプルなことであり、難しい知識やスキルを必要とするものではありません。


ものすごくシンプルに、ストレートに言うなら『ただ、やる』という一言に集約できてしまいます。しかしこれが実際のところなのです。


目標を達成するステップ


私は占い師でもありますが、10年後の自分がどうなっているかなど未来が見えるわけではありません。しかし、今までやってきたように10年後をイメージすればそれが実現することは知っています。これは経験です。


お金持ちになりたくないという人は少ないかと思います。みんな、10年後にはお金持ちになっていたいものでしょう。しかしいきなり10年後の未来の自分にすべてを丸投げして、現在の自分は何もしない、となると、実現する可能性は0であるというのはイメージしやすいかと思います。


ですから、よくいうことですが、目標を細分化することです。短期・中期・長期に細分化し、さらにもっともっと細分化するのです。この場合、先に長期の目標・ゴールを決めましょう。


長期
・10年後に起業家として成功して金融資産を3億円持っている

・・・・

(割愛します)

中期
・より集客が見込めるように、5年後に自身のメディアの総フォロワーを10万人にする
・広告費を毎月30万円使ってアクセスを100万集める

・・・・・

(割愛します)

短期

・1年後に1ヶ月で売り上げを30万円にする
・商品の数を10個にする

超短期

・商品を10個にするための商品設計のアイデアを得るために関連書籍を毎日読む

毎日

・毎日朝5時に起きて本を30分読む
・6時からアイデア放出のため近くの公園に散歩しにいく
・7時に公園のぶら下がり棒で懸垂を3回する

など、書けばキリがありませんが、超短期、毎日まで細かく細分化してそれをこなすことで、長期の目標に近づくことができます。なぜならこれらの目標は、長期の目標をクリアするために設定されたもののはずだからです。


これは、自己規律を鍛える役にも立ちます。人間は、自分を完全にコントロールできていると感じると安心するものです。反対に、自制心なく思いつきで行動していると、ずっと不安を抱えたまま生きることになります。


ですから、世界中の成功者は自己規律が整っており、1日の始まりである早朝から完全に自分をコントロールするスケジュールで生活しているのです。成功者は皆、朝方である理由です。


まとめてみると、思考を現実化するプロセスは非常に単純、シンプルなのです。まず明確な目標を決め、それを細分化してこなすだけなのです。目標は思っているよりも明確である必要があります。でなければ、それはただの妄想になってしまうのです。


目標と妄想の境目は、自分から見るとものすごく曖昧です。だからこそ、紙に書いて可視化し、自分の外に出すことでもっと明確になっていきます。紙に書けば書くほど、明確になっていき、目標と胸を張って呼べるものになるでしょう。


いかがでしたでしょうか。急ぎ足ではありましたが、思考が現実化するプロセスをご説明いたしました。


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