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台風の万が一に備えるために 知っておきたいお金の話

2019.8.16追記
災害への備え~生活再建に役立つFP目線の情報がまとめられた資料を見つけたのでリンクを貼っておきます。

ファイナンシャルプランナーの吉岡奈美です。
大型台風の影響で、飛行機や船だけでなく、新幹線やJR在来線も計画運休を決めたなど報道されています。心配ですね。

ところで、台風など自然災害による被害を受けた場合にも「火災保険」でカバーされることをご存じでしょうか? 万が一、被害にあってしまったら写真で記録に残しましょう。もちろん、身の安全を確保した後に。

火事だけじゃない火災保険
日本損害保険協会のホームページからチラシを転載します。

例えば、台風で飛ばされてきた看板などで自宅の窓ガラスが割れてしまったり、屋根が飛ばされてしまったりしたら、すまいの保険(火災保険)で補償される場合がありますし、高潮や洪水などで自動車が浸水し破損した場合には自動車保険の車両保険で補償される場合があります。

調べてみると、平成30年の台風21号では 86万件 1兆円を超す保険金の支払いがあったそうです。
http://www.sonpo.or.jp/news/release/2019/1905_02.html 
(以下、一部転載)

火災保険料の値上げ

保険金の支払いが増えると保険料は上がります。
大手損保4社が10月から火災保険料を5~9%値上げすると報道されました。保険料算定のもととなる損害保険料率算出機構による参考純率は平均5.5%の引き上げだったそうですが、国内で相次ぐ風水害の状況を加味してそれを上回る引き上げを決めたそうです。

火災保険参考純率の主な引き上げ要因は、自然災害の増加と、水道管などの老朽化による水濡れ損害の増加によるもので、温暖化による異常気象については将来の予測に不確実な側面が多く長期のリスク評価は難しいとまだ含まれていないそう。これからデータの蓄積が進めば、いずれさらなる保険料の引き上げが行われると思います。

おまけ 海外旅行保険の航空機遅延費用

香港の空港閉鎖に巻き込まれた方の海外旅行保険に航空機遅延費用の補償がついていれば、ホテル代やタクシー代などの費用の一部がカバーされるかもしれません。請求には欠航証明書や負担費用の領収書など現地で手配すべきものもあるので帰国前に問い合わせておきましょう。

まとめ

台風の被害でも火災保険を使うことができます。万が一のことがあれば破損個所を写真に撮って記録しておきましょう。

また、保険は入っていても請求しなければ1円ももらえませんので、この機会に補償内容の確認をしてみることをお勧めします。

このまま地球温暖化が進めば、台風やゲリラ豪雨などの災害と同時に経済的な負担も増していきます。以前レジ袋有料化のnoteでも触れましたが、私たち一人ひとりが、より地球環境への意識を高めることが大切ですね。
https://note.mu/nami_yoshioka/n/n3d80639f50f2 

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