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それでも、あなたは精神障害者を弱者と言いますか?

精神障害者にとって、社会に出るということにあたっては、いくつかの試練があります。安定した勤怠、専門的技術の取得。この二つを「強み」に変えたという障害者もいます。


私は以前、7人の障害者に取材しました。1人につきおよそ2〜3時間、彼らに喋ってもらったことがあります。
双極性障害、統合失調症、発達障害(3名)身体障害者。彼らのうち、最初に就労出来たのは誰かわかりますか?

それは、「やりたいことが明白だった人」です。





就労するために必要なのは、技術や才能だけが全てではありません。「何をしたいのか」をまず考えることです。


このようなことを考えられる人を弱者と言いません。
「就労のために自分は何をすべきか/しなければならないのか?」ではなく「これが好きだからそのためには何をしたいか?」なのです。


あなたは、障害者は「弱者」だと思いますか?私も昔は、弱者であると考えていたことがあります。


今の社会では、精神障害者も発達障害者も福祉の守りがあれば、十分に働くことが出来ます。ですがその守りがあるからといって、彼らを「弱者」とは呼べないのです。


現代では、大手企業をはじめとする会社は「人材の多様性」を求めています。精神障害者でも、即戦力になる、あるいは向上心があるといった「強み」をもった貴重な人材を探しているのです。


では、私たち精神障害者はコロナ禍のいま、何をするべきなのでしょうか?


それは「貢献」です。つまり、誰かのために、社会のために、役に立つよう尽力することです。

ハードルを乗り越えて企業へ貢献したいと願っている、向上心のある障害者のことなら企業も手助けするでしょう。それが企業にとっての社会への貢献でもあるからです。

企業にとって、「障害者を雇ったら不利」という話は過去の遺物でしかないのです。

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