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音楽理論とバッハのフーガ、今の現在地

Change AgentのMasamiです。

いきなりですが、ジャズ談義を始めます。

音学を楽しむなら、コードとスケールをセットで覚えたいですね。

ピアノの場合、コードを目で見て、手が勝手に動くまで練習したら、次はそのコードの展開型をマスターしにいきましょう。

ジャズの場合、固有のコード進行がありますが、展開型を覚えると、かなり省エネで弾けるようになります。

展開形を使ったとき、ベース音は必ずしも一番低い音にはなりませんが、これがまた良い味わいです。

perfectⅤって知っていますか?

A→ D→ G→ C→ Fみたいな流れは、完全5度ずつ下がっていく進行で、頻発に登場します。完全5度なのでPerfect V(ファイブ)です。

これをベース音だけ左手で追うと、アップテンポの曲ではついていけなかったり、音を外して気持ち良く弾けません。

展開型をとり入れると、押さえる指4本のうち、多くても2本の変化だけなのでスムーズです。

黄金比と音楽

すごいのはここから。

1オクターブの中に、半音を含めて12の音があります。PerfectⅤは完全5度ずつ下がると表現しましたが、5半音上がるとも表現できます。

5:12は人が美しく感じる黄金比の近似値であることを知っていましたか?

Perfect Vを繰り返すと、12回目にすべての音を経てもとの音に戻ります!

なんだか神秘的だと思いませんか?

音楽をマネジメントに使う?

人と人との関係を、音に見立てて考えるときがあります。
安定感のあるPerfectVな関係。
やや緊張感がある準安定な7thな関係。
この人の出す音は、この和音に加えると安定する、しないとか。。。

不協和音について考えて見ましょう。

不協和音は、ある音をベース音としたときに、そのスケール上にない音が同時に鳴り響くことで発生します。不安定で緊張が生まれます。人は無意識にその状況を避け、不協和音の因子を排除しようとさえします。

不協和音との向き合い方

でもこの音のグループに、コード進行のようなダイナミクスを与えるとどうなるでしょうか?

同じタイミングで音を鳴らすと、不安定です。でも、動きを与えて次の(先の)展開でその音を鳴らす場を与えると芸術作品が生まれます。

同じ和音を引き続けると単調になりますが、一見、合わない音のおかげで変化が生まれます。

あるいは、ダイナミクスを与えなくても、別の音を加えることでも不協和音の印象は変わります。ベースとなる音を変えるのです。ベース音を変えると、新しいスケールが浮かんできます。そのスケールの上では、一見、外れていた音が良い働きをします。

これは最初にお話した展開型をマスターするという話に繋がります。おや、主題を少しずつズラしながら、話が一周しましたね。

主題をずらしていく技法はバッハのフーガからインスピレーションを受けました。

即戦力のコード展開を学びたいならジャズ。
奥深い音楽の世界に飛び込みたいならば、バッハをお勧めします。

さて、深淵なる音楽の深みに浸っている自分の状況について以下のように考察します。

①音感を意識して鍛えるようにしたら、移動式ドレミでメロディーがわかるようになる。

②ポップスであれば、コード進行がわかるようになる。

③曲を支えているのは、メロディーではなくコード進行とリズムであることがわかる。

④コード進行とリズムにアレンジを加えて、曲調を変えることができる。

⑤テンションコードを加えて響きに遊びをもたせるようになる。

⑥現実世界での、表面に見えるメロディーと、その裏に流れるコード進行について考えるようになる。

⑦裏の流れを意識して、テンションコードとしての自分を、その場に投下するタイミングを考える。

⑧変調したあとの進行を、理論をベースにリードする。(今ここ)

終わり。

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