見出し画像

【精一杯の佇み】

大まかに「変化」という術のようなものに
限りなく果てしなく「抵抗」している
そんな私は川で溺れたかのように
息ができずに顔を洗うのも恐怖を感じている
この世があの世であの世がこの世
暫くの間 弱気な自分を受け止めてくれと
暫くの間 生きるのが苦しいなと足掻く私を
精一杯 佇んで見せている
感情 悲しみの感情
深い緑色の畏敬豊かな川の色の感情
古から流れ落ちる勢いと揺らぎ「抵抗」という術
身を守る動物の塊のような感覚
精一杯の佇み
霧が肌に馴染んでゆく
山の神が霧を飛沫 私が削がれてゆく
精一杯の佇み
理由と故が口ずさむ
握りしめ続けた悲しみを
深い緑色の畏敬豊かな川のにそっと その手をやる
流して委ねる
佇みの中 思考の中で そして感覚の波紋の音
瞳をとじる
呼吸を繰り返す
深く 繰り返す

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?