なもない人

名もない、なんもない人です。 何か書いています。

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最近の記事

バイバイ、青い鳥

Twitter(現X)のアプリを消した。衝動的なものと言われればそうだが、今までのように日常的にTwitterを開く生活には戻らないつもりだ。 私には、向いていなかった。 そもそもTwitterをしていた理由はなんだったのか。 日々の楽しみ、悲しみ、苦しみ。そういったものに反応がつくのが楽しかった。 なんとなく考え方が合う人と話すのが楽しかった。 色々な人の考え方に触れられて楽しかった。 匿名のアカウントでは、知っているけど知らない人、一方的にみてる人、一方的にみられて

    • 承認欲求という言葉が嫌い

      SNSでインフルエンサーが叩かれているのを見た。 始まりは、そのファン層を揶揄するようなものからだったようだが、私が見たのは 「△△の死の際に配信を行うという〇〇の行動は承認欲求によるものだ」 という叩かれ方だった。その動画を見た一個人の個人的な感情としては、「そうではないのでは?」と思えるが、どうにも、どうしても後味が悪い。 「承認欲求」この言葉はSNSが普及した現代ではよく使われている。大抵悪い意味で。 「承認欲求が強い」「承認欲求からこんな行動を」 そんな使われ方

      • 24

        はじめに 人生の変わり目はどこにあるのだろう? 齢24(まだ23だけど)にして考えることではないような気もするが、今朝からそんなことを考えている。 生まれた環境で人生が決まるなんてことも言われているが、その後。確かにここで自分の人生の方向性が決まった、なんて瞬間がある気がするのだ。 自分でいうと間違いなく人生の変わり目は中学受験であった。いわゆる御三家の中高一貫女子校(こんなん書いていいのかしら)に入学したわけだが、そこで人生の方向性は大きく変わったような気がする。地元か

        • ぐにゃぐにゃ

          どうにも寂しくて。 車の音が大きく聞こえる日は、夜風に涼みながら文字でも書こうと思う。 自己期待が著しく高く自己肯定感が著しく低い私は、いつも自分のことばかりで人に上手く関心を持てない。 今日も今日とて、自分という存在を無意味にこねくり回しては自己嫌悪に陥っている。 不安定であらゆる人から支え続けてもらい続けた私は、自分の輪郭さえもわからなくなってしまった。そんな状態を甘んじて受け入れられるほど、自己存在意義に自信があったわけでもなく、自分の納得のいく形を探し続けてい

        バイバイ、青い鳥

          社会人として一年過ごして

          気がついたら、社会に出て一年が経つ。どこからを「社会に出た」とするのかは謎だけれども、研修はギリ給料が発生する学校なので、研修が終わった頃からとしよう。 社会に出てから一年が経つ。 一年前は、初めての一人暮らしでゴミ屋敷にならないかどうか。大学時代ゴミのような生活を送っていた私が、毎朝起きて働くことができるのだろうか。パワハラ上司、セクハラ上司はいないだろうか。自分のやりたいことは出来るだろうか。 色んなことを心配していた。 大丈夫。意外といけてる。自炊もまあまあしてるし

          社会人として一年過ごして

          味覚を失って得た幾許かの知見

          1.はじめに 年始に、ついに新型コロナウイルスに罹ってしまった。 まあそのこと自体は別に良いのだが問題は味覚を失ってしまったことにある。嗅覚も消えた。 新型コロナウイルスの症状・後遺症としてそういったものがあるというのは聞いたことがあったが実際なってみると恐ろしいものだ。たいていの人間が二週間以内、そうで無くても1ヶ月以内には治るみたいなので今のところ安心しているが、これが続くなら全然本気で死ぬことを検討しても良いんじゃないかレベルで(私にとって)人生の損失である。 とりあえ

          味覚を失って得た幾許かの知見

          捨てられない

          昔から何かを捨てるのが苦手だった。 綺麗なビー玉、すべすべの石、あの子がくれた手紙、海で拾った貝殻 「愛着」を感じてしまうと、何も捨てられなくなるタイプの人間だ。 もういらないのはわかっているのに手放せない。幼い私の宝箱の内圧はとんでも無い事になっていて、蝶番が爆発しそうだった。中身も、全部ごちゃまぜで、よく母から「そんなガラクタ捨ててしまいなさい」と言われたものだった。 そんなのを、気持ちにまで引きずってしまうとは。 人に対する色んな感情を、全部全部捨てられない。

          捨てられない

          【日記】1人、に成る

          先日、ついに私は社会人になった。 まあ人生の中でも記念するべき日ではあると思うので文字にして残すことにした。 今までの人生「そんなんじゃ社会に出たらやっていけない」と人から何度言われたことか。 生活リズムもめちゃくちゃ、締切も守らない、お酒も大好き でも留年するほどにはハメを外せなくて、色々な友達の力を借りながら何とか単位をかき集めて卒業を迎えた。 ギリギリ真面目で不真面目。 絵に書いたような大学生だった。 「社会に出たらやってけないぞ」 そう言われる度に「なんやかん

          【日記】1人、に成る

          今日もまた

          今日もまた眠れやしない。 夜更かし仲間たちも、みんな「おやすみ」と一足先に今日を終わらせて明日に行ってしまった。 待ってくれ、まだ心の準備ができていない。置いていかないでくれ。 別にもう今日やることはない。 明日は大学の卒業者発表。単位はもう取り切っていて、何かとんでもないことが起こらなければ卒業出来るはずだ。 別に安心して寝ていいはずなのに、何故私は煌々と明かりをつけた部屋でスマートフォンを眺めて不要な思案を巡らせているのか。 どこでもドア。 どこでもドアの仕組

          今日もまた

          虚構を通して現実を見る人たちへ

          最近タコピーの原罪とかいう漫画が流行っている。とても面白いので私も毎週読んでいる。 毎週金曜日に更新されると本当に多くの人が感想、考察をSNSで発信する。その数はTwitterで毎週必ずトレンドに上がるほどだ。 その中に、以下のような感想があった。 現実をよく描いている作品だ。〇〇〇学の分野においても、しずかちゃんみたいに親からの愛情が受けられない子はサイコパスになるし、まりなちゃんみたいに…(以下省略) タコピ―を見て健全な成長には子供時代の良い環境が不可欠なのを知

          虚構を通して現実を見る人たちへ

          無題

          … 「やっぱり、もう無理だと思うんだ」 「じゃあ、別れるしかないね。」 「…もっと何か言われると思った」 「だって、仕方ないでしょ」 「まあそうだね。じゃあ」 「荷物とかは送ってくれればいいから。プレゼントは返した方が良い?」 「…じゃあ返してもらおうかな。」 「……わかった」 「冗談だよ、好きにして」 「了解」 「じゃあ、切るね。」 「じゃあね。」 … 「はあ」 4年の付き合いが、本当にこんな電話で終わるのか。どうにも呆気ない。僕の方が別れるつ

          行き場のない感情の慣れの果て。

          日付が変わった。酒を飲む。 「こんな時間に食べたら太っちゃう」 「夜ご飯も食べたじゃない。ダイエットはどこに行ったの?」 うるさい。食べたいと思うから食べるんだ。現代人は食べるという行為に崇高さを求めたがるが、「食いたいから食う」以上の意味付けが必要な理由などあるか。何か今日辛いことがあったわけじゃない。特に悩みも無い。ただなんとなく、卒論が常に頭の隅にいて、閉塞感のある実家に住んでいる、この状況が辛いのだ。 「辛いのはあなただけじゃない」 「もっとつらい人のことを

          行き場のない感情の慣れの果て。

          普通の盾を武器に使うな

          「普通〇〇じゃん。」 という言葉を使ったことはあるだろうか?私はある。というかほとんどの人がそうだろう。この言葉についてよく考えて行きたい。 私は「普通」は盾として使うべきものだと思っている。 自分が深く考えてこなかったことについて、理由を問われた時「普通そうだと思っていました…」と言うことがあるけども、そういう自分の言葉ではまだうまく話せない時に使うのが「普通、そうだと思っていたので…」という盾だ。 この盾には、他者を傷つけようとする攻撃性は無く、自分の思考を分析するきっ

          普通の盾を武器に使うな

          セミの断末魔

          セミの断末魔の叫びを聴いた。 イベント設営のアルバイトに向かう道。 白いシャツと黒いパンツの制服で、スマホで集合場所を探しながら歩いていると、耳元でそれは爆ぜた。 夏の蝉の声はBGMだ。 しかし、それは極めて大きな存在感をもって私の耳を斬り裂いた。 思わず足が止まり、横にある木に目を向けると、落ちるセミ。 コイツが音の主か。 なんでか分からないが絶対にそうだと思う。 地面に落ちたそれは、静かに足を開いてそのまま死んだ。 マンドラゴラとかいう架空の植物は、地面か

          セミの断末魔

          過去の自分よ、宿題をやれ。

          皆さんは過去の自分にアドバイスができるとしたら、どういうアドバイスをするだろうか。 私はいろいろ言いたいことがある。「チーズは食うな、太る。」とか「その男はやめておけ、浮気してるぞ」とか。 だけど今一番言いたいことはこれだ。 「過去の自分よ、宿題をやれ。」 私はアルバイトで家庭教師をしている。 その中に1人、本気で宿題をしない生徒がいる。 中高一貫の学校の中一、そりゃあやる気も出ないよなあ…とは思う。 しかし、給料を受け取っている手前、成績は上げないとそれはそれでま

          過去の自分よ、宿題をやれ。

          「何もしない」をしてみて

          昨日(8月5日)、私は本当に何もしなかった。何も。毎日夜中に更新していたnoteを上げるか迷ったが、意思を持って上げないことにした。 やることは山積みだ。卒業論文の準備、家庭教師の添削、明日の家庭教師の準備、明後日のアルバイトの準備… だけど何もしなかった。ずーーーっと寝てた。 理由は特にない。マジでシンプルに怠惰だ。起きたら14:00だった時点でまずいかな?と思ったのだが、ネットサーフィンをしていたらいつの間にか寝ていて、起きたら18:00だったとき、「今日はもう何も

          「何もしない」をしてみて