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今日は私のための日

下北沢のカレー屋さんのカウンター席
混み合う店内で食後のチャイをさっと飲むべきか、ゆっくり味わうべきか微妙な原付くらいの速度で飲んでいたときのこと。

砂糖すり切り2杯で程よい甘さ
スパイシーでほっとする

となりの男女はどうも大学の研究室の先輩と後輩らしく、教授と就活のはなしをしている。
おなじく店の入り口で席が空くのを待つ2人組も「転勤が世界規模で…」みたいな文字列が聞こえてくる。

かくいうわたしも人生の転換期、一つ用事を済ませてからは、きょうは『私のための日』です。

森に風に雪、座す神様

三宮橋方面より明治神宮
都心の中の森の神聖性

残雪を集める社を守る人たちや日本の華美ではない、優美な宗教建築にカメラを向けるインバウンドを横目にお参りをする。

今年は正月から震災があり、様々な問題を孕んだまま有耶無耶にされそうなクリエイターの自死も胸が痛い。雑多、自分の至らなさや問題点を棚に上げて生きてるし、もやもやは尽きない。

だから静かで満ち足りた森の中を歩いて、お参りをするとすごくすっきりする。
二礼二拍手一礼、神様にもやもやを引き取ってもらう。まーじでハイストレスな日本人はもっと宗教建築を訪れた方がいい。自然のなかを歩く→門をくぐる→お参りをする→門をくぐる→自然のなかを歩くの工程は強制デトックスです。おすすめ。

そんな日もカレーは美味しい

何度もメニューを確認しながら食べるカレー
食べたことない味に出会える

頼んだのはキーマ三種の全部載せ(最後にスープをかける)と食後にチャイ。
何回か来たことがあるお店だけどやっぱり想像する味との差異が不思議で楽しいし、あっさり食べられる。
辛さ・甘さ・酸味・食感の違いに工夫がされているからだけど、とくに重さをやわらげるのは酸味なのだろう。アチャールを頼まなくても、そもそものカレーにレモンやキムチが用いられているからパクパク食べられる。
家のカレーが残りがちなので今度酸味アレンジに挑戦してみよう〜!

わたしの幸せについて

情報が欲しいのではない
質量が欲しい
答えはいらないが問いかけは欲しい
…のかもしれない。

本を買って読むなんて信じられないという人も世の中には沢山いる。もう紙媒体で持ち歩かないひとも。本屋には訪れず、Amazonで頼むひともいるだろう。

わたしも電子書籍は使うし、たくさんの本を読むわけではない。情報はネットで拾えるし。

でもB&Bは体験だと思う。
明確にインデックスで出版社や分野をカテゴライズされていない本棚をじっくり舐めるように見ていくと琴線に触れる背表紙がきっとある。

今日買ったのは吉本ばななさんの「もしもし下北沢」。他の大型書店でも買えるかもしれないけれど、ここでじっくり選んだからよかったんだよ。

帰りの電車で文庫本をめくるしあわせ。

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