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いじめの話

おお、今日見つけたのはかわいい、イチゴタルトシェイプ。

10年以上前のものですが、エコマム記事、アップしますね。

いじめのはなし その2
前回のいじめの話、そして「死にたい気持ち」の話にお便りをたくさんいただきました。ありがとうございます。子どもから「いじめられている」と打ち明けられたら、どうすればいいのか。

「あなたが何かやったのでは?」という反応はどうなのだろうか…。もう少し、付け加えてお話してみます。カウンセラーや教育関係の方たちは「子どもの気持ちを受け止めましょう」と言いますよね。ただ、「気持ちを受け止める」「共感する」というのが具体的にどうすることなのかが、なかなかわかりにくい。そこで、私なりに考えたのはその子が「いじめられた」と言っているときに、その後ろにある感情を見つけて、それを言葉にする、というやり方です。

気持ちにフォーカスする
たとえば、子どもから「なんとなくシカトされてる…」と聞いたとします。
ついつい、言いたくなる言葉は「なんとなくって、どんなときなの?」「だれから?」みたいなこと。または、「そんなこと気にすることないんじゃないの」と収めるような、なだめるような言葉。もちろん、この言葉で会話が進み、子どものほうも「ま、いいか」「気にしないことにしよう」と気分が変わるならOKなのです。けれども、「わかんない」「微妙…」で黙り込んでしまったり、不満そうな感じだったりしたときには、多分、すっきりしないまま残っている可能性は高い。

そんなとき、もう一つの対応の仕方として、もし自分が「なんとなくシ
カトされてる」ように感じたとしたら、どんな気持ちになるかを感じ取り、その気持ちの言葉を手がかりに言ってみる、という方法があります。たとえば、なんとなくシカトされてるように感じると「不安」「悔しい気持ち」「悲しい気持ち」「元気が出ない感じ」「嫌な気分」「落ち込み」「焦り」「イライラ感」などなど、いろんなネガティブな気持ちが出てきます(これらの気持ちは大人だって、思い出したくない感情。子どもにとっても扱いかねる感情だろうと思います)。この感情の言葉を手がかりにして、子どもに対応してみる。「そっか。なんとなくシカトされてんのかな、っいうのはちょっと悔しい気分になると思うけど、そんな感じ?」とか「そういうときって、傷つくよね」とか。どういう言葉でもいいのですが、子どもが感じていそうな感情を見つけて言葉にして返すのです。

「この気持ち、分かるんだ」が伝わる
感情を言語化すると、子どもは自分自身が感じているのがどんな感情なのかがはっきりしてきます。そして、大人から「嫌な気持ちだよね、そういうとき」ということを言ってもらうことで「ああ、こういう気持ちって、変なことではないんだ」ということが伝わる。さらに、「お母さんもこういう気持ちになったことがあるのかな。わかるのかな」ということも伝わることになります。ネガティブな感情を抱いているときには、自分だけ、変なことを感じているんじゃないか、という不安感も味わっていることが多いのです。

ハウツー風ではありますが、「自分だったらどう感じるか」という形で自分の内面を透過させているので、各親(大人)オリジナルの対応になります。ただしこのときに、子どもが感じているよりも重い感情を持ち出さないようにすることが必要です。「それじゃあ、八方塞がりだね」なんていう言葉はがっかり感を増大させてしまいかねません。嫌な気分を言葉にすることには抵抗がある場合も多いのですが、それを無理に無いことにしたり、気にしないことにして放っておくよりも、正面からつきあってしまったほうが案外すっ
きりすることもあるのです。こちらにも体力・気力が必要なのですが。

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