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野草食日記 144 野草を食べる会 ベニバナボロギク編 を開催しました

10月27日、北鎌倉の台峰緑地保全会で「野草を食べる会」を催しました。
毎月第4日曜日は定例のお手入れ日で、手入れの後、普段雑草として除草されるベニバナボロギクを食べてみようという趣旨です。

ところがこの日、集合場所のてんだいに行ってみると、台風19号後、里山がどういう状態になっているか巡回することになっていて、思いがけず台峰の自然観察をする機会に恵まれました。
いつもの里山保全のメンバー、この日野草を知りたいと集まってくれた人達、老いも若きも一緒になっての散策です。

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持っていたiPadの調子が悪くなってしまい、後から合流したメンバーに撮影をお願いしたため、散策途中やベニバナボロギクを採取している写真がないのが残念ですが、珍しいという日本ミツバチの巣を見たり、鎌倉で一時個体数が激減してしまったツリフネソウを地域の長老に教えてもらったり、歴史を学んだり、サワラとヒノキの見分け方を教えて貰ったりと盛りだくさんの山歩きとなりました。
もちろん、ベニバナボロギクについての情報もお伝えしましたよ!

集合場所となっているてんだいに戻り、収穫したばかりのボロギクを洗い、外にテーブルを出して料理を開始します。
それぞれができることを自然に分担してくれるので、準備もスムーズ。
持ち寄りのお料理も色鮮やかです。

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自分が普段仕事や家事で忙しい時でも、気軽に作れることをモットーにしているため、あまり複雑な料理を提案すると、ご自分で採取したときに再現するモチベーションが低くなるというのが持論です。
なので簡単に豚肉と一緒に炒め、ニンニク醤油で味付け。
ナンプラーバージョンも作りました。

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私はいつも美味しいと思って野草を食べていますが、参加してくれた皆さんが美味しいと思ってくれるかしら?!
それが一番心配でした。

でも、「春菊みたい」、「野草を食べる機会が今までもあったけれど、あまり美味しくなかった。でも今日は美味しかった。」という感想をいただいたり、食べているときの笑顔や、おかわりをしてくれる様子から、喜んでいただけたことが伝わってきて、心底ホッとしました。

世の中には色んな考え方がありますが、一般的に悪者、邪魔者にされがちな雑草でも、視点を変えれば自然からの恵みと捉えることができるかもしれない、ひょんなことでたまたま日本にやってきてしまった植物であっても・・そんな想いをわずかでもお伝えできていれば嬉しく思います。

何よりも自然が好きな方たちと過ごす時間は、会話も弾み、とても楽しくて、初対面ではちょっと緊張しがちな私ですが、リラックスして過ごせた秋の一日となりました。
皆さま、どうもありがとうございました!

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野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。