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野草食日記 45 ドクダミの天ぷら

薬効が高いとわかってはいるものの、その独特の臭いでいまいち食用にする気になれなかったのがドクダミです。
昨年、ドクダミ茶は作りました。
でも、飲むとう〜〜ん。

本には美味しいと書いてあるのになぁ・・・。
昨年作った時も、できるだけ飲みやすいようにフライパンで強めに炒ったんですよ。それでもやっぱりダメ。
仕方なくほうじ茶とブレンドして飲んでました。
本を書いた人の価値観と自分のソレとが合わないのか、それとも私の作り方がどこか間違っているのでしょうか。

昨年友人の家に行った時、麦茶とブレンドした自家製ドクダミ茶が出てきました。やっぱりそのままでは美味しくないというのです。
そんなこともあり、「ドクダミ茶は不味い!」というのが私のなかで定説となっていました。

土曜日、野草ワークパーティーを主催したRさんにそのことを話すと、自作のドクダミ茶の袋を渡されました。
においを嗅いでみると、あの独特の香りはなくとても香ばしいのです。
そういえば昨年、私は花が終わったあとの葉を摘んだのでした。
花が咲く前は爽やかな香りと書いてあるサイトも見かけたので、それが原因かもしれません。リベンジをしてみようと思っています。

さて、本題。ドクダミの天ぷらです。
口中に広がる臭いのことを考えたら恐ろしくて恐ろしくて。
興味はあったけれどどうしても試すことができませんでした。
口の中だけだったらまだしもです。
揚げ油が臭くなっちゃったら勿体無いじゃあないですか。

先のワークパーティーのRさん。
ドクダミの天ぷらを作ってくれました。
意外や意外、これがまぁ美味しいこと!
油で揚げることで、あの臭みがとっつきやすい香りに感じられます。

というよりも、その香りが素敵な個性に変身しているといったほうがいいかな。
例えばユキノシタなど、香りにクセがない野草の場合、天ぷらにすると、ただ香ばしいだけで、なんの葉っぱを食べているのかわからない。

それにひきかえ、ドクダミは天ぷらにしても存在をちゃんと主張しています。
私が今まで食べた野草の中で、天ぷらにして素材感があり美味しかったものは、ハルジオン、カラスザンショウ、そしてドクダミ。

日曜日の昼、夫にドクダミを食べてもらいたくて、早速庭に自生しているのを摘みました。
初めて食すシロツメクサ、ハルジオンの蕾、ユキノシタも一緒です。
シロツメクサは、サクサクとして美味しいですが、ユキノシタと同じでクセがなく、なんの植物かわからない系。
ドクダミは夫にも美味しいと好評でした。


野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。