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野草食日記 79 肉桂の葉とケセンダンゴ

去年、北鎌倉に肉桂の樹があることを知り、この葉っぱの活用法はないものかと調べたことがあります。

お湯を注いでハーブティーというのもありましたが、なんか微妙な感じで。
それでも、きっと何かあるはずとネットで検索していたところ、九州の郷土菓子でケセンダンゴというのを見つけたのです。
団子の粉にあんこを混ぜ肉桂の葉で挟んで蒸したもの、らしい。

おばあちゃんが作り方を解説しているような動画もあったのですが、今ひとつ作りかたがわからなくて、ただ、それを食べている10代の女の子達が「いい匂い〜」と感激している姿が強烈な記憶として残りました。

いったいどんな香りと味なんだろう・・・?

思えば意は通じるもので、仕事場で一緒の方がなんと鹿児島出身で、とても食べたいんだと話したところ、おばあちゃんのレシピで作ってくれたんです。

それを手渡されたときはもう、1年越しの恋が実ったような気分。

早速実食です。

シナモンの香りを想定していたのですが、それよりもアジアンチックな匂いがします。
なんていうのかな、ちょっとレモングラスのような。
あんこと団子の粉を使っているはずなのに何故か日本の食べ物という気がしない。
素朴だけれど、妙に魅惑的な味わいでした。

台湾では、シナモンの葉と棗で香りづけした卵があると昨日知りました。
また、ベイリーフの代わりにカレーに入れるという話を聞いたこともあります。
肉桂の葉はもしかしたら色んな可能性を秘めているのかもしれません。


野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。