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野草食日記 97 ゲンノショウコの白和え

最近SNSでは、風邪をひいて熱を出しているとか、咳が出るという話をよく見かけます。
ちょうど今は夏の土用。
季節の変わり目である土用の時期は、体調を崩しやすいと言われています。

年間で土用というのは春、夏、秋、冬と4回あって、それぞれ立春、立夏、立秋、立冬前の18〜9日間のことを指します。

私は、どの季節の土用期間も今ひとつ体調を崩しやすいのですが、昔からとくに苦手なのが夏の土用でした。
30代から40代前半にかけては、ぐったりと寝込んでしまう程だったのです。

健康オタク的なところがあるので、その頃は玄米菜食やら、マクロビなどを試したこともあり、ちょうど夏の土用で体力が落ちているからと、栄養価の高い玄米を食べて調子を整えよう!なんて思ったら、もっと体調を崩す結果となってしまいました。

私はどちらかといえば胃弱ですが、普段調子が良い時に玄米を適量食べる分にはとくに問題はありません。
しかし、東洋医学で「脾・胃」が最も疲れやすくなる土用の時期に、消化吸収率の悪い玄米を食べることは、胃の弱い私にとって火に油を注ぐようなものだったのです。
玄米を食べた後は、お腹を抱えて脂汗をかくような数日間を過ごしたのでした。

今年の夏の土用の入りは7月20日でした。
その1週間ほど前から、ジワジワと肩や背中、脚、腰などが凝り固まるような感覚が始まり、それに伴って胃の具合が低下していきました。
食べるのが好きなので、ちょっと食べすぎて胃もたれ、気を抜いてアイスでお腹を冷やす・・・なんてしていたら、昨日、日曜日の朝はお粥しか食べたくなくなってしまいました。

まずいまずい。

少し前に、うちの玄関前のアプローチ脇や隣の空き地に生息している葉っぱが、ゲンノショウコだということを確認していました。
調べると健胃効果があるというので、朝食後生葉でハーブティーを淹れて飲み、葉もムシャムシャ食べていると、胃が軽くなってきます。
すごい!

気をよくして、お蕎麦と野草の天ぷらを作りお昼ご飯。(ここで天ぷら食べちゃう私もどうかと自分でも思いますが 苦笑)

でもやっぱりあまり沢山は食べられず、午後もう一度ハーブティーと葉をムシャムシャ。
すると、また胃が回復。

こんなことを繰り返しながら、だったら、ゲンノショウコを料理にしてみたらいいんじゃないの?!と早速夕飯に白和えを作ってみました。
人参とこんにゃくも加えると、ごく普通に美味しい酒の肴です。

今朝、いつもと同じように朝食を食べることができました。
自然の力、なかなか侮れないです。

<注意>
ゲンノショウコは毒草のトリカブトと葉が似ています。
初めて採取する際は必ず植物に詳しい人にアドバイスを受けて採取するようにして下さい。

ゲンノショウコとトリカブトの違いはこちら 
http://www.tokyo-eiken.go.jp/assets/plant/gennosyouko-hp-m.htm


野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。