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野草食日記 319 イナダとタンポポ、ベビーリーフのカルパッチョ

日曜日の午前中、夫が数日分の食料の買い出しに大船に出かけます。
その日のお昼ご飯は、いつも日本酒をちびちびやりながらおかずを何品かつまみ、〆は蕎麦というのがお決まりのパターン。
昼につまむものを大船で見繕うのが彼の楽しみでもあるようです。

夫のつまみセレクションはカキフライやアジフライなどの揚げ物だったり、肉屋で量り売りしているお惣菜、焼き鳥などです。前日何を食べたかによって内容は変わりますが、ほぼ高確率で選んでくるのが刺身です。

いつも買い物から帰ると「このくらいのを買った」と夫は指を使って刺身のサイズを示してくれます。
でも、お店にいる時ってきっと本来の大きさより小さく見えるのでしょうね、包みを開くと、「え?!こんな大きいの?!」とびっくりすることが多いのです。

魚は鮮度が命。
多めに買ってしまうとそのあと魚に振り回される羽目になります。
何度もそういう経験をしているから、買うときには食べ切れる量でと伝えているのですが・・・。

先日も小さめのイナダの刺身を買ったというので見てみると案外デカい。
あちゃー!
ブリ系の魚は翌日に臭くなりがちだから困るよなぁと心の中で呟きつつも、まずは昼、4分の1量をワサビと共にお刺身で。
この時点で夫が、イナダをどのくらい使ったか?!と聞くから、残りを見せると、「え、こんなに大きかったっけ?!」と本人もびっくりしてました(笑)

そして夕ご飯。
生で食べるなら今日までだけど、昼と同じ食べ方じゃつまらない。
というわけで、洋に振ってカルパッチョに決定。

刺身は叩いて薄く伸ばし、塩を振ります。
そして、畑で摘んだタンポポとベビーリーフの葉、ルッコラ、少量の塩でしんなりさせた紫玉ねぎと共にお皿に盛り付けて、フレンチドレッシングをかけたら完成です。

これでようやく半分の刺身を消化しました。
翌日、残りがどうなったかといえば。
冷蔵庫から出して確認すると、やっぱり刺身で食べるには臭いがなぁ・・・なので、軽く塩をして、出てきた水分を拭き取り臭みを抜き、片栗粉を振った後、クミンとガーリックオイルでソテー。
片栗粉のおかげでカリッと香ばしく仕上がりました。
何とか最後まで、しかも美味しく使い切れて、めでたしめでたし。

野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。