【小説】新感覚青春ホラー『夜道を歩く時、彼女が隣にいる気がしてならない』(著:和田正雪)
カクヨム発の文芸書ということに加え、表紙のイラストにも一目惚れして購入した『夜道を歩く時、彼女が隣にいる気がしてならない』。
著者は和田正雪さん。ジャンルとしては青春恋愛ホラー。
まずは公式サイトから、あらすじを引用。
読了した感想としては、ホラーとしてはライトだけど随所にホラー的描写が使われていて、キャラの思考や台詞の巧みさもあり、恋愛とホラーが絶妙なバランスで絡み合いつつ話が進展。
作中では日常と非日常的の絡ませ方が絶妙で、妙にリアル感のある主人公・米田と個性的なヒロイン・乃亜の対比がとても良いのです。
そんな二人のホラー的な距離感というか何というか、うまく言えないんですけど、その関係性がお気に入りなポイント。
そんなこともあり最後まで読み終えたあと、また二人に会いたくなるような、そんな物語でした。
その後、暫くして再び本作を読みなおしたのですが、二度目の方がぐっと味わい深い。噛めば噛むほど味が出る、ってやつですね。
初回とは違う視点から米田と乃亜の関係を読み進めたことで、新たな二人に会えたような感覚。ちょっと不思議な嬉しさが込み上げてきたのでした。
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