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この度スウェーデンで起業しました!

Hej hej! It's nana 🌈

タイトルの通り、実は去年から個人事業を起業する夢があり、コツコツと準備し続けてついに起業しました!

家族や友達をはじめ、色々な方からのサポートがあってこそ叶った大きな夢なので、本当に感謝しています。

どのようにスウェーデンでの起業まで至ったのかを今回このブログにて話したいと思います!

スウェーデンは起業大国で学生でも起業できる!

スウェーデンの大学に合格すると、学生ビザではなく、Residence Permit と言われる移住許可証を取得することになります。

この Residence Permit が本当にすごいもので、これがあるとスウェーデンのマイナンバー"Personnummer" を取得することができ、スウェーデン国民と大体同じ手当が受けられるのです。

Personnummer があると外国国籍の私たちでもスウェーデンで口座が開けたり、起業できたり、スウェーデン人と大体同じ医療保険のカバーがあったりするのです!

誰にでも学歴や国籍やジェンダーなどにとらわれずに起業するチャンスがあり、起業するにあたってビザを変える必要がないのです。

※ 交換留学生でも Residence Permit を取得するのですが、交換留学生は Personnummer を取得することはできないため、Personnummer を取得するには正規生でなくてはいけません。


ベネフィットはそれだけでなく、なんとルンド大学には学生のアイディアを商品に変えるラボも存在するのです!

VentureLab と呼ばれるラボがあり、発明アイディアを商品化するために経験のあるアドバイザーが手厚くサポートしてくださるのです。

みなさんは Oatly というオーツミルクを知っていますか?

実はルンド大学の元生徒が起業した会社で、今では有名なインフルエンサーが載せていたり、色々な国で売られていたりする人気商品なのです!

今一時帰国中ですが、デパ地下にも売っていて同じルンド大学生としてすごく誇りに思いました!

私の場合は発明ではなかったので、もう一つの相談センターに通っています。



私が通っている Nyföretagarcentrum がすごい!

まだ起業の計画を始めたばかりの頃は VentureLab しか知らなかったので、そこに行ってビジネスプランのプレゼンをしたところ、「残念ながらここではないんだけど、隣の Nyföretagarcentrum に行くといいよ」と丁寧に案内してくれました笑。

それまで Nyföretagarcentrum の存在すら知らなかったのですが、話を聞いていると「こんな夢のようなサポートが受けられるのか」と半信半疑状態でした。


なぜかというと:

  • 起業する相談を何でもできる(本当に何でも相談できるのです!)

  • マンツーマンのセッションを予約できる

  • 他に起業を目指している方と参加するスタートアップ・コースもある

  • 英語OK

なのに、なんと完全に無料なのです!OH MY FREAKING GOD!


一番最初は「スタートアップ・コース」と呼ばれる、他に起業を目指している方とグループで参加してお互いのビジネスアイディアを聞き合ってアドバイスし合ったり、提案したりするコースに参加しました。

その後にマンツーマンのセッションを予約して、分からないことを全部聞くようにしていましたが、最初に担当してくださったアドバイザーはすごく親切だったものの、あまり合わないなと思って諦めかけた時期がありました。

しかし今年に入ってからたまたま予約が空いていて、担当になったアドバイザーが大当たりレベルで親身に考えてくださる方で、それ以来一回もアドバイザーを変えていません。

税金の登録、個人事業主としての申請、会社用の銀行口座の作り方、ウェブサイトの作り方など起業するにあたっての過程を全部丁寧に教えてくださり、このサポート全て無料で受けられるのは本当に良心的ですごいと思います。

スウェーデンって正真正銘の先進国。



スウェーデンではスウェーデン語が喋れないとバイトは厳しい

スウェーデンでは基本的にスウェーデン語が喋れないとバイトを見つけるのは難しく、学生の街であるルンドではバイトすら見つけることが難しいのです。

有名なチェーン店のコーヒー屋さんが英語だけしか話せなくてもバイトを募集しているとのことだったので、一回は応募することを考えてみたものの、私の専攻科目の時間割がコロコロ変わるため、厳しいなと思い応募しませんでした。

IB、IGCSE、IELTSのコンサルも考えました。

大変な思いをして乗り切ったIGCSEとIBなので、同じく大変な思いをしている学生のことを思い、ビジネスにするのではなく、気軽に相談できる窓口になりたいです。

それならブログを通して無料で経験談やアドバイスを載せ続けようと思いました。

最近、私の母にもIBのコンサルの高額オファーが来ましたが、誰でも私のブログを通して私たちの経験から情報を得れたら充分じゃない?という話になりました。

我が家には今からIBDPを始める人がもう一人います。

またリアルな経験をタイムリーでシェアします。

私が大変だった時に必要としていた人に私はなりたいです。

そうこう考えているうちに、いっそのこと起業するのはどうだろうと思いつきました。

調べたら何と自分の持っている Personnummer でスウェーデンで起業できることが分かり、起業しようと決めました。



なぜ起業したいと思ったか

スウェーデンでバイトができないという理由も一つなのですが、それはどちらかというと小さな理由で起業を決めた大きな理由があります。

ずっと前にブログにしたように母はバリ島でエコ商品をプロデュースしていて、今ではジュエリーラインやサーフラインもプロデュースしています。↓


そのジュエリーがバリ島の伝統工芸品であるアタ製品の技術を使った、世界で初めてのアタジュエリーなのです。

私たちが雇用しているアタ職人は、バリ島の田舎に住んでいて厳しい生活を送っています。

彼だけではなく、低収入の銀細工職人や縫い子さんも雇用してローカルサポートだけでなく、女性の自立支援にも貢献しています。

母はこの伝統工芸を広めることで、彼らの持続的な収入に繋がり、生活水準を安定させることを目指しています。

今ではアマンキラ、マンダパ・ア・リッツ・カールトン・リザーブ、フォーシーズンズなどのホテルのブティックでお取り扱いしていただいています。


母とは家族の話や世間話もするのですが、母が仕事を始めてから一番の相談相手になっていたのが私です。

最近は一日に一回必ず電話をしてビジネスミーティングをしているのですが、対等に話せる関係がすごく楽しいです。

母は私と弟にこのビジネスを継いでほしいと考えているので、私もIB真っ只中の忙しい頃から側で見て手伝ってアドバイスもしてきました。

カフェのバイトをしようか考えていることを相談した時は親身に相談に乗ってくれて、接客業も経験した方がいいことだと応援してくれました。

自分の時間と将来の本業の兼ね合いを考えて、今始めることだと思い、アクションをかけました。

大学を卒業して社会人になってしまうと自分と向き合う時間や将来を考える時間が少なくなるので、余裕のある大学生のうちに起業をして、好きな仕事をしながら少しでもローカルサポートに繋がったり、母のビジネスを支えたりする機会を自分で作ろうと思ったのが起業を決めた一番の理由です。

そして私は一人の経営者として自立したいと思いました。

私たちのジュエリー・ブランドについては、また詳しくブログにします!



スウェーデンでのビジネスの知識や経験が0だったので、ビジネス用語が分からず途方に暮れた時もありましたが、色々な方からのサポートがあって実現することができました。

何より母の「当たって砕けろ」精神が私にも生きています笑。

個人事業主の申請が完了して個人事業主として登録されたので、正式にビジネス・オーナーとなりましたが、まだまだ準備することがたくさんあります。

最近はビジネスのことを考えたり、計画したりするのが楽しくて、新しいビジネス用語は頭にポンポン入ってくるのに、テスト勉強が全く頭に入らないのが悩みです笑。

引き続き学業とビジネスを両立して頑張るので、暖かくブログを読んでいただけると嬉しいです。

私は常に成長していきたいと思っているので、もしお気づきの点があればアドバイスをいただけるとありがたいです。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!🇸🇪


Hej då!

✦ nana ✦

nanaironikki.co@gmail.com 

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