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走馬灯のように駆け巡った生まれてからの記憶

海…素敵な思い出ばかりではない。
私が小学校6年の夏休み、海でおぼれた記憶が蘇った。

親戚のお姉さんが年下のいとこや親せきを集めて、
海の近くの宿をとり、旅行を企画してくれた。
その時、友人も一緒に同行した。
その前の年、その友人が田舎に招待してくれたからだ。

水泳はわりとできる方だった。50~75mぐらいは泳げたと思う。
初めてシュノーケルを使い、友人と二人で沖へ向かった。
浮き輪などはつけずに。

シュノーケルと水中眼鏡をつけて、
沖で息継ぎしながら海の中を眺めていた。
その時友人が、ふざけて私の肩を引っ張ったので、
シュノーケルの中に海水が入り、思い切り飲み込んでパニックになった。

時間にしたらどれくらいだろうか?

ブクブクブク  ゲポッ ゲポッ ガバッ ガバッ バタバタ 

『溺れる~!』ともがいて 

慌てふためく意識の中で見たもの、

生まれてからの思い出の一コマ一コマが、
短時間で矢継ぎ早につながっていく映像だった。

これって人が死ぬときに見る、走馬灯のような記憶の回帰では?

私死んじゃうの???



そう思ったのと、映像が瞬時に駆け巡ったのは今でもはっきり覚えている。

沖から陸地を見ると、年上のいとこがこちらに向かって泳いでくるのが見えた。何とか持ちこたえなくては!!

いとこが到着した時、しがみついて二人同時に溺れないようにしなくちゃ、と思ったのも覚えている。

小学生の私を脇に抱えるようにして、陸地まで引っ張っていってくれた。




こうして無事に生還できたけれど、もしかしたらあの時
私は命を落としていたかもしれない。

死ぬ直前に見ると言われているものを、見たような気がするから

私が死んでいたら、翌年死んだ妹は死なずに済んだのかな?
それとも、母は2年続けて娘を失くしていたのかもしれない。


でもあれからもう半世紀が過ぎた。
私は元気に生きている。
まだまだやりたいことが、目の前に次々広がってくる。

元気なうちにやりたいと思うことは実行することだ。

そう思って毎日生きている。


~※~※~※~※~※~※~※~※~※~※~※~※~※~※~


そういえば、その時命拾いをしたのとまた別の、
助けられた不思議体験、また思い出した。

その話はまた今度…



#わたしと海


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