見出し画像

ぼったくりと不誠実

noteで、初めて海外旅行に行ったという学生の、とある記事を読んだ。

彼女は学校の企画でインドに行ったらしい。様々なカルチャーショックを受け、特にスラム街の子どもたちの弾けるような笑顔が印象に残ったとあった。

旅の終盤、お土産を買った彼女のクラスメイトと話したとき、「あれはぼったくりだから根切った」と言ったことに疑問を抱いたのだそう。スラム街や現地の人々の生活を見て、【例えぼったくりであっても、それで彼らの暮らしが良くなるのなら良いのではないか】と感じたらしい。私はそう思わない。

自分が、売る側の立場であったとしよう。例えば町の商店街で、地元向けでは1個100円で売っているミネラルウオーターを、アメリカの大金持ちには500円で売ることなど有り得るか?相手の収入が何であろうと、同じお客様。それが値段を釣り上げて良い理由にはならないだろう。倫理的に考えて。

たくさん買ったお客様に、おまけでミネラルウオーターをあげるというなら有り得るけれど、それはお客様を区別しているというより売り上げ金額に対するサービスである。ぼったくりはただ、商売人が不誠実というだけのこと。許されることではない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?