タグに「引きこもり」をつける理由があるんです

こんにちは。3回目の記事となります。
もし他の記事を気に入って下さり、「また読んでやろうかな」と、この記事も開いてくださった方がいたら感謝でいっぱいです。ありがとうございます、ありがとうございます。
さて、今回は、記事に「引きこもり」タグをつけることについて、自分の経験も交えて、お話ししたいと思います。

前回の記事も、今回の記事も、タグに「引きこもり」をつけています。
パニック障害をはじめ、精神的な病気を抱える方の中には、引きこもりがちになる方が多いから、という理由もありますが、もう一つ大切な理由があります。

それは、自分が病気だという自覚がないまま引きこもっている人がいるのではないか・・・と危惧しているからです。

病気だけれど、病院へ行ったことがない、もしくは、適切な診断を受けられなかった人。
周囲に、病気を疑う人がいない、もしくは、病気と認めてもらえない人。
自分でも自分の状況がわからず、なぜ引きこもっているのかうまく説明できず、周囲にも「病気でもないのに引きこもってる」と思われている人。
そんな人が、もしかしたら思っている以上に存在するのではないか・・・と考えることがあるからです。

そう思うのは、かつてのわたしがそうだったからです。

当時のわたしは「自律神経失調症」と診断されていました。
パニック障害であるという自覚を持たず、生活していました。
少しずつ、少しずつ外出できる範囲が小さくなっていき、気づいた時には家から出られなくなっていました。
マンションの下に降りていくだけで、呼吸ができなくなり、めまいがして、倒れそうになりました。
適切な治療を受けていないのだから、当然です。

この時、わたしが思っていたのは「自分は好きで引きこもっているのではない」ということでした。
できることならば一刻も早く外を出歩いて、太陽の下を歩きたいし、買い物に行ったり、外の世界で生活したいと願っていました。

でも「外へ出られない」という現実があります。
なぜ外へ出られないのか?
「呼吸ができなくなって、倒れそうになって、不安になってきて・・・」と、理由はいくつもあるのですが、それがなんなのかがわかりません。
なぜ、自分は呼吸ができなくて、倒れそうで、不安なのか?
「パニック障害」であるという自覚がなかった自分には、自分がなぜ引きこもらざるを得なくなっているのか、説明できませんでした。

もしかしたら、当時の自分のように「引きこもり」と言われている人の中に、「自分は病気なんだ」という自覚がないまま引きこもっている方が、他にもいるのではないだろうか?
だとすると、それはどんなに辛く、苦しいことだろう。
そう思うことがあります。

そんな方がもしいたら、一人でもいいから届いてほしい、という気持ちで「引きこもり」タグをつけています。

あなたが病気で引きこもっている場合、それは、適切な治療を受ければ、改善できる可能性があるんです。

今回は、病気ではないけれど引きこもっている方ではなく、病気の可能性がある方のことを書かせて頂きました。
病気ではないけれど引きこもっている方については、苦しみや解決法が違ってくるかと思いますが、そちらの知識については持ち合わせていないので、言及は控えさせて下さい。

最後に。
わたしがパニック障害なので、その例しか出すことができませんが、外へ行きたいのに、病気の症状で出ることができない、ということは、大変苦しいことです。
人と関わりたい、買い物に行きたい、好きだった場所に散歩に行きたい。
そんな些細なことすらできず、引きこもっているということで、そういう意欲がないのだと誤解されることへのギャップに苦しむこともありました。
どうか、病気で引きこもらざるを得ない状況に陥っている人の、周囲にいる方は、その苦しみに少しでも寄り添って頂けたら、と思います。
それが、その人の救いになることもあるのです。

ちなみに、わたしが引きこもり状態から脱出しだしたばかりの時、外がものすごく輝いて見えました。
久しぶりに本屋に行けた時の「宝の山だ・・・」という気持ちは、今も忘れられないです(笑)

ここまで読んで頂いて、ありがとうございました。
わたしの記事に果たして意味があるのか?それは謎ですが、あの頃の自分に向かって書くつもりで書いてみましたよ。

それでは次回もお会いできますように!

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