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技術書典5にサークル初参加した振り返り

先日、技術書典5という技術書オンリーの同人誌即売会にサークル参加してきました。このイベント、技術であれば何でも取り扱ってOKということながら、多くはエンジニア向けのサークルが集まっています。
今回は、そんなイベントにデザイン系サークルとして参加してきたので、その振り返りとなります。

何を作ったのか?

今回のイベントに向けて作成した技術書はデザイン系サークルということで「機能するUIを作れるようになる本-基本のキ編-」というものを作成しました。

この本は、主にエンジニアや駆け出しデザイナーといった人たちに向けた、使ってもらえるUIを設計するために必要な技術や考え方、マインドセットなどを記載した本になります。

そろそろ、UIデザインというのは体系化されて、みんなが日常的にデザインできるようになってもいいのではないか?と思ったので、執筆しました。

初めての技術書執筆ということで、「誰に」「何を」「どの粒度で」「どうやって」伝えるかを非常に悩んでいました。
悩んだ結果として「エンジニアや駆け出しデザイナーに」「UIを設計するのに必要な技術や考え方を」「浅く、網羅的に、体系立てて」「平易に、読むのが辛くない表現で」伝えることにしました。

このテーマは、デザイナー以外の人にもUI設計が体系的に伝われば、できることが増えたり社会がよりHAPPYになりそう!という思いが以前からあったこと。それに「伝えたいこと × 伝えられること × イベント参加者の属性」を考慮して決定した感じです。
せっかく書くなら、自信をもってお伝えできる内容を、できるだけ多くの人に届けたいと思った結果ですね。

執筆のスケジュール感と印刷数の決め方は?

8月頭から構想を練って、内容が固まったのが9月中旬。
9月の22日~24日の3日間で文章の清書、イラスト、本のデザインなどすべての実執筆作業を行いました(イラストは妻であるかいわれさんに描いてもらいました。改めてありがとう!めちゃくちゃ助かった!)。

印刷数はかなり悩んだのですが、結果としては200部印刷することにしました。
事前に技術書典4の時の記事を見ていて、デザイン系サークルに需要がありそうなことや技術書典のイベントの傾向などを確認できたことが大きかったです。ちなみに特に参考にしたのはこちらの2記事。

コミケなどでは100部売るのも相当大変なため、200部はかなりの冒険というイメージでしたが、印刷費用でいうと100部も200部も大きく差はないので足りないより余った方がいいという精神で決定しました。

入稿がイベント開催の2週間前に終わっていたので、販促活動をがんばっていこう!と思えたのも大きかったかもしれません。

サークル側は技術書典のマイページからどのくらいチェックされたかを確認できるのですが、販促活動を行っているうちにどんどん被チェック数が増えていきました。

上記は開催当日の被チェック数になるのですが、イベント1週間前でもかなりのチェック数がありました。被チェック数は20くらい行けばいい方かな?くらいに思っていたので、予想もしてなかった被チェック数を目の当たりにして、急遽イベント会場でPDF販売もしよう!と決意しDLカードを400部作成しました。

イベントの感想や頒布数はどうだった?

イベントの感想
イベントの感想としては、人口密度的には同人誌即売会の中でもかなり人が多いイベントだなという印象でした。イベント全体では10341人の参加者と、前回の技術書典4のおおよそ倍近い方が参加したようです。

イベント自体は6時間という長丁場でありながら、最後までかなりの人が会場にいて、ずっと売れ続けるという状態が続いたのも印象的でした。
サークルも一般参加者の方も、やはりエンジニアの方が多いようでしたが、デザイン系のサークルも僕のところ以外にいくつかあって、需要もありそうでした。

頒布数
僕のサークルの最終的な頒布数でいうと、製本版が206冊完売、PDF版が239冊ということで、合計で445冊頒布できました(製本版の端数が出てるのは、予備分として入っていた分も頒布に回したから)。

特に、製本版は開始1時間で完売するという売れ行きでした。結果論ですがもっと刷ってもよかったな~という感じですね。製本版がある時はかなり人だかりができて収拾つかない感じでしたが、PDF版のみになると来訪者の足並みも落ち着いた印象でした(極力周囲のサークルさんに配慮してましたが、ご迷惑をおかけしたと思います。この場を借りて改めて陳謝いたします)。

製本版はわかりやすいですし、イベント会場ではかなりキャッチーに映るので、人も集まりやすいのかもしれません。製本版が売切れですというと、じゃあ遠慮します。という人も一定数いたので改めて物理の力を感じる結果となりました。

イベント後はどうしているか?

個人的には大大大成功といっても過言ではない形で終えられた、技術書典の参加でしたが、予想外の反響と、イベント中にBOOTHでの販売してくれないの?という声をいただいたので、さっそくではありますがnoteとBOOTHにて販売を開始しています。

ご興味ある方はぜひ購入してみてください。

今後は基本のキ編の次巻として、UIデザインの中でも一つのテーマに絞って掘り下げた内容の本をいくつか執筆していきたいなと思っています。

嬉しい感想もいただいています

ご購入と感想ありがとうございました!

ということで、無事に終わった技術書典の初参加でしたが、今後もいろいろと執筆していきたいと思います。
引き続き、お付き合いいただけると嬉しいです。

よろしければサポートお願いいたします〜新たな挑戦の種にしつつ、結果や知見をアウトプットしていきたいと思っています。