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【10月28日】GLP-1ダイエットで15kg減量したその後

美容界隈で局所的に一大ムーブメントになっていたGLP-1ダイエット。

糖尿病治療薬の高い減量効果から肥満治療としても活用されていたのですが、そのあまりの効き目に摘用範囲外である普通~痩せの人も自費購入し、本来必要な患者さんにいきわたらなくなる恐れがあると医師会が緊急提言を出すに至りました。

わたしはその提言が出される前にGLP-1製剤を使って15kg減量していたので、ちょっと書いておきますね。

1.GLP-1ダイエットを始める前

身長158センチ体重66kg。中学生の時点で56kgとかだったので、基本的にずっとお太め路線。高校1年生の頃、夏休みにほぼ絶食ダイエットをして-10kg近くしたものの、しばらくチューイングが残ってしまい、食事制限に苦手意識を持つようになります。

身体を動かすことは嫌いじゃないので、20歳過ぎに普通にジョギングやったり、35歳前後に筋トレしたりとしつつも、体重は順調に増えておりました。

めちゃくちゃ肉が似合う顔してる この時点で60kg

血液検査では尿酸値とコレステロール値が飽食のおっさんのそれであり、担当医からは「次の検査で改善してなかったら投薬治療ね」と厳重注意を受けておりました。

そんな折、3月に新宿から麻布に引っ越して、まず外食が減りました。
周囲に良質な食品を扱うスーパーが多いこともあり、ちょっと高くても素材のいい食材を少しだけ頂くという食生活に転換。

新しい土地で探検気分でわしわしと歩いていたら、意図せず1kg体重が減ったので、この感じでいけば痩せられると違うんか、と思いました。

麻布から新宿まで歩いてみよう!とかやってた

2.食べるの疲れた

食にまつわるイベントが好きだったので、自炊も外食ももりもりしていました。誘われたら基本的に断らず、そうして築いてきた交友関係が自分の礎になっていることも理解していたので止めるつもりもなかったんですよね。

そんな中通勤で毎日2時間使うようになり、当たり前に食事のことを考えたりだらだら食べていることのロスが気になるようになりました。

父方はゴリゴリの糖尿病家系、一型めくらかたわなんでもござれというこのままでは自分も生活習慣病まっしぐら、という危機感のもとに、内科を自費受診して糖尿病・肥満治療薬のサクセンダを処方してもらいました。

3.遺伝子からデブ

10年前に受けた遺伝子検査によると、一般の人より一日あたり200kcal基礎代謝が少ないので、普通に生活していると1か月に1キロ近くが無条件で増える計算になる。選ばれしデブ。

この遺伝子型を読み解くと、脂質や糖質の代謝が苦手なので、それらを減らしてくださいね!と。つまり低脂質・低糖質・高たんぱくのダイエット食を日常食とする必要があり、一応はそれを意識し米やパン、麺類といった主食は避け、副菜中心の生活を送っていました。

わたしとごはん食べる人たちは「こいつ体型のわりにあんま食わんな」という趣旨のことをよく言ってましたね。わたしもそう思う。

4.え!みんなこんな世界で生きてたの

効果が出かたに個人差が多い中、打ってその日には食欲の減退を感じました。効かない人は打つ前と変わらないくらい食べられるようですが、自分の場合はサラダボウル1つ完食するのが厳しいくらいには満腹度を感じるように。

GLP-1ダイエットの副作用で頻出するのは吐き気。自分の場合は最初の1,2日程度でした。

食欲が頭から消えて感じたのは、
「みんなこんな世界で生きてたの!?」
という驚き。

友人に「性欲が強すぎてそれに関することで一日の多くが費やされてしまう」という悩みを打ち明けられて、自分はそういうもんなのかなあ、と呑気にきいていたんですが、あれですよ。それの食欲版ですよ。

みんなこんなにすっきりとした頭でいたのか!と。
ご飯食べながら次のご飯のことなんて考えないでいたのか。
行きたいお店をいくつもストックしておくなんてそもそもしないのか。

可処分時間と脳のメモリががばっと空いて、衝撃を受けましたね…

5.痩せる痩せる

GLP-1で痩せなかった!という声も散見されますが、自分には相性がすこぶる良かったですね。もともとインスリンまわりがバグっていたのか、GLP-1製剤を入れることで逆に調子が上がったのもありますし、ダイエットの進行とともに下記を順番に取り入れることで徐々に生活改善に取り組むことができました。

① 部屋の掃除
② 自転車通勤(往復1時間)
③ 摂取カロリー記録
④ PFC(たんぱく質、脂質、炭水化物)バランスを意識した自炊

食事に使っていたエネルギーを日常生活のブラッシュアップに使えるようになり、体重・体脂肪ともに落ちていきました。

わたしが処方を受けていたころは、GLP-1製剤はBMI23以上の患者にのみ処方されることになっていたので、58kg以下になってからは通院していません。

9月中旬、撮影現場にて 顔まわりの輪郭と二の腕が特に減った

6.やっぱり食べたい

GLP-1製剤を使わなくなり、元の生活へ。徐々に戻る食欲にも、いろいろな食べ物を組み合わせながら軟着陸できたように思います。

比較的まともな食事をおいておきます。

ローストビーフ、具沢山コンソメスープ、オレンジゼリーとマンゴー
じゃがいもとツナ、梨
オーロラサーモン、かぼちゃ、キムチ、ヨーグルトプロテイン
豆腐、キムチ、岩ノリ、鶏ハム

他には、豆腐に納豆ともずくをぶっかけてごたまぜにしたやつを啜ったりしてました。絵面は最悪ですが、そんな自分が結構好きです。

さて、痩せてみたものの次の目標が定まりません。

欲をいえばあと1kg減らして50kgを切りたい気もするけどそれは多分いつでもできる。

ボディメイクするといっても理想の身体が明確にあるわけではない。
体が大きい頃に憧れてたのはステファニアちゃんだったんだけど、わたしにはその才能がなかった。

プラスサイズモデルで一番好き

ところで、上のグラフでわかるように体脂肪率も体重も元気に落ちたのは良かったのですが、同時に筋肉量も減ってメリハリがなくなってしまったので途中から路線変更。

・摂取カロリーを一日あたり400kcalほど増やす
・たんぱく質多め(体重の2倍目安)

厳密に筋肉量を測ってはいないのですが、ベスト体重から1kg増、体は多少ハリが出てきたかなあ、というところ。8月に交通事故で膝に受傷したのでまだ本格的な筋トレができないのですが、快復したらジム通いを始めたいなあ。

でも、こうして絞り気味の生活をしていると、どうしても食べられる量に制限があるんですよね。どうやって制限カロリー内で目標のPFC値をクリアしようか?って考えるのはゲームみたいで楽しいんだけど、やっぱり自分はたくさんいろんなものを食べたい人間なんだなあ、と気づきまして。

だから、元気にたくさん食べるために体重を増量して筋肉量を増やすことにしました。体、つくっていきます!

2023年10月の自撮り 多少こけた

以下、メンバーシップ会員さん向けに、わたしが処方を受けていた病院情報をおいておきます。

いたずらに瘦身を煽りがちな美容外科ではなく、診療を行っている医院なのでリテラシーもしっかりしています。流通量が安定してきたら、病院選びの参考にしてみてください。

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