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地震に対する周りの反応と私の不安

6月20日、朝。無事に迎えられて良かった。

一昨日大阪北部を震源とする地震があり、私の住んでいる地域も震度4を観測した。

有り難いことに生まれて20数年あらゆる災害に遭ったことがなく、外的要因による死を感じたのは初めてだ。

一時エレベーターとガスが止まったものの、家具が倒れたり食器が落ちたりすることもなく、意外とすぐに日常は戻ってきた。

しかし私はそのことに不安を感じていた。

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普段からTwitterをよく利用している私は、地震直後もテレビのニュースを流しながらTLを眺めていた。

関西圏に住む方が発信する現場の状況、東日本大震災や熊本地震を経験した方からの実用的な情報、その他日本全国から届く心配と励ましの声。

中でも私の心に刺さったのは「これは前震である可能性が高い」というものだ。

大きな被害をもたらした先の震災・地震でも、本震かと思われる規模の揺れがあった翌日ないし翌々日に本震があったという。

今日はすぐ日常生活に戻ったけれど、明日明後日もこの生活が送れるとは限らない。

もちろん明日の日常が保障されている瞬間など人生全体においてもないのだが、私はとてつもない恐怖に襲われた。

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Twitterで得た情報をもとに防災リュックを作り、また大きな地震が来てもすぐ逃げられるよう準備を整えてリビングへ行くと、弟と母がバラエティー番組を観ながら大笑いしていた。

・・・? 今朝、地震あったよね?

あまりにいつもと変わらないその姿に、私は混乱した。

地震発生から30分後には家を出て職場へ向かったという恋人に連絡してみると、幸い何かが壊れるなどの被害はなかったものの、売上に響いたことは間違いなく、そのことを憂いていた。

ネットでの空気と身の回りの空気が全く違う。

どちらが正しいとか間違っているとか、良いとか悪いとか、そういうことではないのだが、私はただどうすればいいのか分からなかった。

とにかくこのまま何事もなく、平穏に過ごしたい。

だけどもし本当にこれが前震だったとして、今回は家族みんな家にいたし、恋人や友人たちとも連絡が取れたけど、本震が来た時に連絡が取れなかったら・・・。

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そんなことを考えながら迎えた19日の朝、昨日とほぼ同時刻に余震があったことを知る。(夜中の余震は起きたのだが、朝は寝ていたので知らなかった。)

18日の揺れ前震説が、私の中で濃厚になった。

しかし私の周りでは相変わらず普段通りの生活が流れている。

この不安を払拭しようと「なぜ地震を恐れるのか」について本質を探ろうとしたり、ひたすらnoteを読み漁ったり、自分でも書いてみたり、YouTubeで語学の勉強をしてみたり、とにかく気を紛らわすことに精一杯だった。

恋人から届いた「明日の夜会いに行く」とのメールにも「無事じゃないかもしれないじゃん!」と泣き叫びたくなるのを抑えて、素っ気なく了解の返事を送った。

こういう時は寝るのが一番だと、リビングから漏れてくるワールドカップ日本戦に燃える母と弟の声援を聞きながら、着々と寝る準備を進める。

日付を超える前にベッドに入り、珍しくすぐ入眠出来たのだが、結局起き出した朝8時まで1時間おきに目が覚めてしまった。

何度か夢を見たが、7時に目覚めてから寝た時に見たのは夢占いをするまでもなく、地震の夢。

中学の同級生7,8人と狭い部屋で揺れに耐えていた。

こんなにも「朝8時」が怖いと感じたのは、学校へ行くのが特に嫌だった小学6年生と高校2年生以来かもしれない。

少しの懐かしさを感じながら、もうお昼になろうかという今、こうしてnoteを執筆出来ている。よかった。

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