FPの11:多分落ちた

FP試験で抑えるべきは実技の時間です。
問いに応用を感じたら、後回しにしてもいいです。
60点以上取らなきゃ受からないのに、計6点の問題に開始直後20分かけた上、正解かわからないとなったら、軽く混乱します。
 
それが私でした。ダメな意味で人の考えを信じたのです。
 
講義による講師のお話では、その問い分野は、数字を変えて出してくるだけで時間かければ大丈夫、と言うことでした。
ここで私はミスしたのです。
 
確かに数字変えているだけはわかりました。一方、
文の言い回しを変えてきた場合に対する対応力が不足していたのです。文を理解するのに時間と脳の回転速度が足りず、結果20分かかってしまいました。
 
20分は最後まで後を引くことになります。
他でカバーしようと時間短縮を試み続けましたが、終盤あと5分で10問解くこととなったのです。
焦らせる現実が目の前に現れ、恐怖と脱力感が沸き上がり、「あ、多分落ちた」と口走ってしまったのです。
 
今日まで何時間も勉強に費やしてきたことが報われないのか・・という哀しさから、出てしまったのかもしれません。
 
口にしたからなのか、諦めずに最後までもがいてやろうと、口走ってから数秒後に手が動き出したのです。
ここで諦めたら費やしてきた自分に申し訳ないと、
結果以上に行程を大事にせよと想ってきたのは本当だと、
自分の人生に言いたくて、再び解き始めたのです。
 
残り10秒で解答欄は全て埋まりました。
試験中ではありましたが、やることはやったと一息つきました。
 
試験後の帰り道、落ちたなとふてくされている自分を先に感じていました。一定ふてくされた後、同じ落ちるでも、諦めたか抗ったかで違うな・・と実感が湧いていました。
諦めてから、また這い上がって立ち向かうという体験は、自分の勇気を育むことになりました。
 
後日解答速報を見ました。事実と向き合う心があったことは喜びました。結果、筆記は受かっていましたが、実技はあと3点足りずと判明しました。

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