大豆田とわ子のほぼ家族に近い親友のおはなし。

大豆田とわ子と三人の元夫にハマっています。坂元裕二さんの脚本は琴線に触れるんですよね、とても。

#4のかごめの言葉にに共感している女性が多いとネットニュースになってました。

後半の一人語りの部分が全部良くて、つい文字起こししてしまいました。

こちらをどうぞ。

かごめ「じゃんけんで一番弱いのは、じゃんけんのルールがわからない人。 わたしにはルールがわからないの。 会社員もできない。要領が悪いって言ってバイトもクビになる。 みんなが当たり前にできていることができない。 わたしから見たら、全員、山だよ。山、山、山、山。 山に囲まれてるの。 あなたは違うでしょ?」                                   とわ子「わたしだって、できないよ」                                   かごめ「社長出来てるじゃない。 じゃんけんできてるじゃない。」    とわ子「つらいもん」                                   かごめ「でも出来てる! それは、すごいことだよ。 あなたみたいな人がいるってだけでね、あ、私も社長になれる!って 小さい女の子がイメージできるんだよ。 いるといないとじゃ大違いなんだよ。 それはあなたがやらなきゃいけない仕事なの。 私にはなんにもない。 この歳になって手に入ったのは、太くて長ーい眉毛だけ。 だから、うまくいこうがいくまいが やりたいことをやる。 ひとりでやる。」                 とわ子 「わたしもあんたを囲んでいる山なの?」


かごめ「五条さんのことはね、残念だよ。 好きだったしね。好きになってくれたと思うしね。 でも、恋愛はしたくないんだよ。 この人好きだなあ、一緒にいたいなあ、と思ってても、 五条さん男でしょ。あたしは女でしょ。 どうしたって恋愛になっちゃう。それが残念。 べつに理由はないんだよ。 恋が素敵なのは知ってる。きらきらってした瞬間があるのも知ってる。 手をつないだり、一緒に暮らす喜びも わかる。       ただ、ただ、ただ、ただ 恋愛が邪魔。 女と男の関係がめんどくさいの。 私の人生にはいらないの。    そういう考えがね、寂しいことは知ってるよ。 わたしさ、たまにさびしい。 でもやっぱり、ただ、ただそれが――私なんだよ。」


うまく言葉にできないんですけど、このセリフ聞いていたら思わず泣けてきて。全く同じ気持ちだとはいわないけれど、人と同じように生きれないということに対する共感。


「あ、わたしだけじゃなかったんだ。」っていう。

この日常の暮らしのなかの、

過半数に、多数派になることができなかったなって

この歳になって意識することが多くなって。

でもそう感じて生きているのはなにも私だけじゃなかったんだなっていう想い。


自分を俯瞰して、それでも「それが私なんだよ」と言えるかごめちゃんはかっこいいと思いました。


ドラマのキャラクターは実世界にはいない存在だけれど、理想や願いがつまっているからこそ、こうなりたいとか、私も一緒だなとか、そういう形で明日からまた生きていこうと思える力を与えてくれる。

だからやっぱり、私はフィクションが大好きなんです。


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