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【振り返り】GDZ2023_〈境界〉を捉えなおす

こんにちは。南後ゼミ4年の川路です。

だいぶ時間が経ってしまいましたが、、、

9/24(日)にGDZ2023のDAY2が開催されました!!
記念すべき10回目である今回のテーマは「〈境界〉を捉えなおす」。

7/30(日)にZoomで実施されたDAY1から約2ヵ月間の間、
大学間で学生をシャッフルした全10班が

自分たちなりに〈境界〉について議論を重ね、
スライドや模型を用いて
先生方や他班の学生に向けてプレゼンしました!

今年度の幹事校は我らが南後ゼミ

ゼミ長を中心に、
100人以上が参加するGDZを円滑に運営できるよう、
タイムテーブルの設定や会場の設営といった
裏方の仕事を行いました

「Tokyo Scope」プロジェクトや
卒論執筆と並行しての運営管理は大変でした……。

ゼミ長の澤井くん、副ゼミ長の小林さん、おつかれさま。


「GDZ」とは?

そもそもGDZとは何なのでしょう。

初参加の学生は、

このアルファベット3文字が意味するところもわかっていない人がちらほら……

GDZとはすなわち、“Go-Do Zemi”(合同ゼミ)のことです。

……多分。そんなだったはず。

建築や都市論を学ぶ8大学・9研究室の学生が交流を図り、
異なる専門領域を横断・相互の知見を共有して、
共通の研究課題(テーマ)に取り組む。

GDZの意義は、
他大学の学生との活発な議論によって得られる新たな視点だと、
僕は思っています。


  • 明治大学情報コミュニケーション学部・南後ゼミナール

  • 明治大学理工学部・門脇研

  • 慶應大学・松川研

  • 東京大学・川添研

  • 東京藝術大学・藤村研

  • 東京理科大学・西田研

  • 東洋大学・伊藤研

  • 日本大学・古澤研

  • 早稲田大学・吉村研

参加大学は、上記のとおりです。我々南後ゼミがちょっと異質なのがおわかりいただけるでしょうか。

昨年よりもコロナ禍による諸々の規制が緩和された今年は、
班によっては食事に行って親睦を深めたり、
海にBBQに行ったりと、

学生感の距離がこれまでより一層近づいていたような印象。

コロナ前は1泊2日で行っていたそうなので、早くその状態まで復帰できるといいですね!


DAY_1@Zoom

本番ともいえるDAY_2を迎える前に、
まずは全大学の学生の顔合わせも兼ねて、
今年のテーマの説明をZoomで行いました。

改めて、今回のテーマは「〈境界〉を捉えなおす」。

コロナの感染拡大によるパーテーションの出現や
ロシアのウクライナ侵攻など、
さまざまな〈境界〉が浮かび上がった近年の出来事をヒントに、

〈境界〉を再定義して可視化し、
世界への新たな見方やアプローチを獲得することを目指す

といった目標を、南後先生が提示されました。

〈境界〉は、
目に見える物理的なものから、
政治・経済・心理といった概念的なものまで、
あらゆる領域に存在しています。

border /boundary/partition/division/classification……
といったように、英訳候補の多さも、その多義性を示していますね。

DAY_1では
まずアイスブレイクとして、

同じ班に所属することになった学生同士で
自己紹介や個人研究のテーマを発表したりして、

画面越しの顔合わせを行い、
その後、自分たちの関心から
それぞれの班で扱う〈境界〉を仮決定しました。

Zoomで話し合いながら、並行してスライド作成も行います
  • 対面でのミーティングは3回以内

  • 班のメンターへの相談は1回限り、1時間のみ

  • 発表は5分以内

これらの厳しいルールのもと、
2ヶ月後に控えたDAY_2に向けて、
白熱した議論が繰り広げられていたように感じます。


DAY_2@明治大学和泉キャンパス

そして、9/24(日)

GDZ2023のDAY_2開催されました!

会場は、明治大学和泉キャンパスのラーニングスクエア

僕ら4年生は
2021年度まで和泉キャンパスに通っていたのですが、
そのときはこんな綺麗な建物はなかったな……。

建築学生からも、建物自体に興味を示しているかのような声が上がっていました。

当日は朝から教室が開放され、
発表前の仕上げを行なっている班がほとんどでした。

みんな忙しいなかやっていたんですね。

お昼過ぎから始まったDAY_2

幹事長の澤井くんや
各大学の先生方の挨拶を終え、
早速班ごとの発表が始まりました。

全部で10班もあったので、
発表は前後半に分かれており、

1〜5班、6〜10班の発表の後には
「全体討議」と称して先生や学生からのコメントに
フィードバックをする時間が設けられていました。

タイムスケジュールに沿って、それぞれの班のテーマをざっと紹介します。


【1班】 駐日大使館から日本と外国の〈境界〉を捉えなおす

港区には60カ国もの駐日大使館が集まっているそう


【2班】 聖と俗の〈境界〉を捉えなおす

四ツ谷・信濃町周辺はさまざまな宗教が集まる街!?


【3班】 常識と非常識の〈境界〉

日常の「非常識」を動画で発表。スベっていたような…?


【4班】 自分勝手な〈境界〉

「境界を引くこと」自体にフォーカス。


【5班】 「裏」を受け止める

「kk線」が東京高速道路のことだとはじめて知りました


【6班】 作為率算出テンプレート2023

テスト用紙を作るなど、カッチリした印象


【7班】 移ろいゆく〈境界〉を考える

電車内における“いや〜な境界“をカードゲームで解決!?


【8班】 無料と有料

浜辺で拾ったモノで、リアルタイムオークションを開催!!


【9班】 線から点へ 〈境界〉の再考

「線」によって生まれる敷地の境界を、線分の端の「点」だけで再定義


【10班】 歌舞伎町の〈境界〉を捉えなおす

新宿・歌舞伎町の危険なイメージは何によってつくられている?


十班十様の〈境界〉の捉え方があり、〈境界〉の多義性をひしひしと感じた発表時間となりました!

【全体討議の様子】

「LIVEQ」というサービスを使って、各班の発表に対して質問やコメントを受け付けました
先生方(前列)も真剣な顔で発表を聞いておられます。緊張……

そして、全発表を終えた後には
先生方からの全体を通してのコメントをいた
だきました。

個人的に印象的だったのは、
「「捉えなおす」という部分がキモ」というコメント。

確かに、
新たな境界の捉え方をしている班はある一方で、

「そもそも〈境界〉はどのようなもので、どうやって策定されているのか」

という、まずはじめに捉えたものを、
別のモノサシで捉えなおす試みを
行えていた班は少なかったように感じます。

それも含めて5分以内で
発表するのはなかなか難しいような気もしますが……

さて、来年の幹事校は東大の川添研。

川添先生は都合が悪くいらっしゃれなかったので、
代役として小南先生にご参加いただきました。

なぜだかよく知りませんが、
幹事校のバトンタッチのときにはビリケンさんを渡すのが恒例だそう。

人形の身体中に過去の幹事校のサインがびっしり。

来年は砂丘で1泊2日のGDZ2024を開催予定だそうです

最後は記念撮影。

ここまで多くの学生が集まることって、
なかなかないですよね。

写真を撮るにも時間がかかる……

本当に、おつかれさまでした。

長い長い発表を終えたら、残すは楽しい懇親会! 

和泉キャンパスの食堂を貸し切って、
食べて飲んで、2ヶ月間の労をねぎらいました。

ここでも同じ研究室のメンバー同士で固まらず、
大学の壁を越えた交流ができました。楽しかった!

会の後半には、しれっと先生方だけのテーブルが。ここでもパシャリ。

藤村先生、お顔が真っ赤ですね

約2ヶ月にわたるGDZ2023もこれにて終了!

〈境界〉についての理解が深まったのはもちろんのこと、
さまざまな大学の学生、先生方と交流できたというのは、
皆にとって非常によい体験だったと思います。

来年はどんなテーマになるのでしょうか。

僕は留年しなければ次回の参加はなしですね。

参加してはいけないと自分に言い聞かせて……

では!


『Tokyo Scope 2023』は
10月27日(金)発売です!

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