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学校教育の中立性と民主主義のプロセス

現在の日本国憲法を学校で教える際に、現憲法の改憲を主張する政党も護憲を主張する政党もいる中で、教員はどうしているのだろうと気になっていました。

教育基本法第十四条第二項では「法律に定める学校は、特定の政党を支持し、又はこれに反対するための政治教育その他政治的活動をしてはならない。」と規定されています。

一方で、憲法を守ることを教えることは、教育の政治的中立から逸脱するものではないと考えます。憲法の遵守は国家の基本的な枠組みを尊重し、民主主義社会の一員としての責任を果たすことにつながるからです。憲法の重要性を教えることを、教育の中立性という点から否定することはできないと思います。

憲法を守ることの重要性を説くときに、その前提として、憲法の内容や少なくともその趣旨の合理的正当性を理解し、それを含めて教える必要があると思いますが、その場合、憲法の内容をよしとして教える必要があるのではないかと思います。これも教育の中立の範疇に入るのでしょうか?

ちょっと気になり、AIと議論?してみました。AIは以下のように回答してきました。

憲法教育は、国民の権利と義務、民主主義の原則、法の支配などを理解するために不可欠であり、これらを教えることは政治的中立性を損なうものではありません。むしろ、良識ある公民として必要な政治的教養を尊重することが求められています。

憲法の内容やその趣旨の合理的正当性を理解し、それを含めて教えることは、教育の中立性の範疇に入ります。教育の目的は、生徒たちに多様な価値観や思想を理解させ、自らの判断を下す能力を育むことにあります。憲法教育はその一環として重要な役割を果たします。

一方でAIは以下のようにも指摘しました。

改憲や護憲を主張する政党の存在は、民主主義社会における多様な意見の表れです。教育の場では、これらの異なる立場を公平に扱い、生徒が自らの意見を形成できるようにすることが重要です。教員は、憲法の現行の内容と、それに対する異なる見解を提示することで、生徒たちが自分自身で考え、理解を深める機会を提供することが期待されています。

民主主義の原理原則を貫くということは、教員の立場にも似たところがあると思います。政府がどこかの独裁国家の如く民主主義の枠組みをかなぐり捨てることなく民主主義の原理原則を貫くためには、国民の意見をきちんと反映できる国会という場を整備し、国会の場で国民に十分な情報を提供し、多様な意見を聞き、合意を形成していくシステムを尊重していく必要があると思います。

民主主義が大切だというのであれば、どの政党もこのプロセスをあきらめずに大切にしていただきたいと思います。形だけ整えたり、「なしくずし」はやめて欲しいです。


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