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不快指数から秋を感じる

気象庁のホームページには不快指数について、次のような説明があります。

気温と湿度から求められる「蒸し暑さ」の指数で、日本人の場合、不快指数85で93%の人が蒸し暑さのため不快感を感じるとされていますが、体に感じる蒸し暑さは気温と湿度以外に風速等の条件によっても左右されるため、不快指数だけでは必ずしも体感とは一致しないと言われています。気象庁の統計種目にはなっていません。

また、同じく気象庁の「天気予報等で用いる用語」の解説では「不快指数」について三角印が付けられていて、「解説用語」に区分され、「気象庁が発表する報道発表資料、予報解説資料などに用いる用語」であるとしています。

気象庁のホームページでは気象庁が発表する各種情報に使われる用語について、「予報用語」「解説用語」「使用を控える用語」などに区分して解説しています。「予報用語」に区分されるものは「明確さ」が重要視されているようです。これは時間、場所、程度などを不確かさも含めて一定の定義に基づいて表現しているようです。

一方「不快指数」も気温・湿度から計算式で数値として算出できるものですが、実際に不快かどうかの体感は風など他の要素も関連していて、人によっても感じ方も違うので、「解説用語」としては使われるものの、「予報用語」の区分には入れていないのかなと思います。

不快指数の計算式はウィキペディア日本語版「不快指数」によると、気温と湿度を用いた場合、次の計算式になるそうです。

不快指数 (%) = 0.81Td + 0.01H(0.99Td – 14.3) + 46.3
Td (℃): 乾球温度(=気温)
H (%): 湿度

気温を横軸に、湿度を縦軸にとって気温と湿度から計算される不快指数をテーブルにしてみると以下のようになります。一般に不快指数からどのように感じるかで色分けをしてみました。80以上がほぼ全員不快に感じるレベルで、70以下なら快適に感じるそうです。

この不快指数を基にすると、気温が高くなるほど不快感に対する湿気の影響が強くなる (湿気に敏感になる) 様子が分かります。これは私の感覚とも整合的です。

さて、埼玉県さいたま市での今年の6月1日から9月24日までの不快指数の時間変化を上記の計算式に従って計算し、グラフにしてみました。上の図と同じように不快に感じるレベルで色分けして見ました。

不快指数の計算に用いた時間ごとの気温と相対湿度は気象庁の過去の気象データ・ダウンロードページよりダウンロードさせていただきました。

6月下旬から不快に感じる日々が明らかに増え始め、9月の下旬まで多くの人が不快と感じる日々が続いていることが分かります。9月に入ってやっと夜や明け方、気温の低くなる時間帯は快適と感じられる人が増えて来たのではないでしょうか?

そしてここ数日、明らかに不快度が減少しています。今朝も私の住む街はさわやかでした。

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