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楽しさと現実の間で

旅行から戻った。
盛りだくさんのギュッと詰め込んだ旅行に行ってきて、疲れてはいるけどそれはそれは楽しかった。

昨夜帰宅して、久しぶりに自分のベッドで目覚めた朝。
…あれ、どこだっけ。
家です。
いつもの。
一気に頭の中に、朝ごはんあったかなとか、洗濯やらなきゃとか、現実の問題が押し寄せ、昨日までのランデブー感が失われる。

食べるものもほとんどなくなっていたので、今朝は冷凍ごはんをチンして食べた。
ドイツにもお米は売っているので、毎日白いごはんを食べることができる。
いや、食べられるというよりは、毎日食べたい。
だから、自宅を出て旅行に行くと急に食事が戦いと化し、私は今回も惨敗して舌炎に見舞われている。


外国だから、白ごはんなんて売ってない。

旅行でホテルに泊まる=白ごはんの確率が下がる
観光地に行く=白ごはんの確率がゼロに近づく
観光地でランチ=白ごはんの確率ゼロ

ドイツではお寿司が人気なので、スーパーにはかろうじて出来合いのお寿司(中身はファンキー)が売っていて、今回は一食それにも挑戦したが、それ以外は全て小麦またはじゃがいもだった。
ちなみにスーパーのお寿司も日常使いには高いと感じるが、旅行中の食事と考えると激安である。
中身は大概アボカドが巻かれていて、どうかなーと思っていたけど、全然問題なく食べられた。

次の日から観光地に行ったので、ランチは小麦。
移動がなかなかハードだったため、夕食はホテルの近くで済ませたくなり、さらに前日にパーっと食べていなかったので、宴会のごとく小麦豪遊した。
次の朝は、ホテルの朝食=ごはんゼロ。
ランチに食べていなかった現地料理を食べることにして、小麦とじゃがいも。
夕食はごはんチャンスがあったけど店が開いていないうえに、お腹が空いていなかったので炭水化物抜き。

翌朝、じわじわと舌に痛みを感じ始める。
ホテルの朝食=ごはんゼロ。
ここら辺で、舌炎が2個あると判別できるようになった。
ランチは観光地だったので小麦とじゃがいも。
移動距離が長くて夕食も外になりじゃがいも。

観光地、特にリゾートのような観光地には日本食レストランは少ないし、とてつもなく値段が高い。
とにかく気合を入れて事前準備しておかないと、白ごはんのチャンスは訪れないのだ。
ホテルの朝食でコーンフレークを食べればいい、ということに気づいたのは帰り道だった…。


今朝、舌が痛いながらに食べた白ごはんは、それはそれは美味しかった。
次回の旅行には、お米を持参しようと心に誓って、現実に戻るのであった。

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