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三千盛しぼりたて 純米大吟醸

商品名:三千盛しぼりたて 純米大吟醸
精米歩合:45%
日本酒度:+13~14
度数:15~16
蔵元:株式会社 三千盛
代表:水野鉄治氏

以下、笠原市商工会の紹介文を引用。

江戸後期安永年間からおよそ200年、笠原町で酒造りをつづける三千盛。六代目代表の水野さんは、東京農業大学で醸造を学んだ後、家業を継ぎ、30年酒造りに関わってきた。水野鉄治という名前は代々襲名してきたが、六代目の水野さんは生まれた時からこの名前で、家業を継ぐことを決められていた。

水野さんは語りたがりだ。次から次へ話題は尽きない。酒の味覚をつくる旨味の話から、酒の酵母菌、大好きな陶芸の話まで、幅広い知識と教養、豊かな経験で聞く人を飽きさせない。

超辛口で知られる三千盛だが、酒の味は甘い、辛いという単純なものではないという。旨味が加わり、アルコール濃度が加わることにより、味に統一感が生まれる。「ノンアルコールビールなんていうのは、あれはジュースみたいなものですな」と辛口の評価だ。味がまとまっていないという。酒の味は、甘み、酸味、旨味、そしてアルコール濃度でつくられる。日本酒のいいところは、何と言っても旨味である。三千盛の酒は、一貫して切れのある味わいを探求してきた。食事に合わせることを前提とし、その結果辛口となった。甘い酒では、食事に合わせた時「口の中がもっさりしてしょうがない」。そこで、すっきりと口中をリフレッシュしてくれる酒をつくった。酒で口の中を一度リセットさせることで、料理を最初に食べた時の旨さがよみがえる。食材そのものの旨味や香りを引き立て、酒は革新的旨味だけを残し味を極めた。そして呑み続けることで感じる、深い味わいを大切にしている。旨味と切れ味の両立だ。

もともと技術畑だった水野さんにとって、大変なことは営業や広報だ。消費者の人にどうやって、三千盛の酒の味や、日本酒文化を伝えるのか。「僕が勝手にしゃべったりして喜んでいるけど、なかなか伝わらない」と苦笑いする。相手の話をしっかり聴いて、そのうえで「呑んでみて」と勧める。

先代の頃、作家の永井龍男が三千盛の酒に惚れ、出版界の方々にひろめた。その後、東京の飲食店などでも取り扱うようになったのは、永井龍男のチカラによるところが大きい。

ゆっくり食べて、ゆっくり呑んで。美味しく食べて、美味しく呑んで。「充実した食生活と適正飲酒で、健康で長生きしていただきたい」というのが水野さんの願いだ。ツヤツヤとした水野さんの肌が、豊かな食生活を物語っている。まだまだ先の話になりそうだが、将来は陶芸をしたいという。既に師匠もいて、窯も決めているようだ。今から楽しみである。

https://www.gifushoko.or.jp/kasasho/mr_06.html

水野氏は営業や広報が大切である、と言い切っている。そして、その言葉通り、会社HPの取引先一覧は北海道から沖縄にまで展開している。鶴の友のように、新潟から外に出さないという主義も尊い。一方、水野氏のように営業努力する会社もまた尊いと考える。いろいろな考え方があって良い。

なお、海老原商店では「辛口」を好むお客様が一定数いる。ゆえに、お酒の調達する際には甘口に寄り過ぎないよう注意している次第である。なお、この三千盛はしぼりたて、辛口、さらに純米大吟醸というスペックである。三千盛は辛口しか造らない稀有な酒蔵。そして、ただ辛いのではなく、旨口であるというのがポイント。昨日、このお酒を飲んだ辛口好きのお客様は、「言うほど辛くない」と言っていました。これが旨口ですね。

今週は次々と新しい日本酒を投入してまいります。海老原商店は原則予約制の営業です。当日までスケジュールが読めない、予約はできない、という方は、海老原商店公式Instagramのストーリーをご確認ください。予約なしでも入店可能な通常営業は週1~2回程度です。通常営業を行う際はInstagramのストーリーを使って発信します。変則営業なので、営業日を固定しておりませんのでお含みおきください。

海老原商店
店主


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