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アトピー改善に「デザイン思考」を取り入れる。[前編(解説編)]

昨今聞かれるようになった「デザイン思考」。

AppleのiPod開発に採用されたこと等で話題になったようですが、
デザイナーや開発者向けの、色や形づくりへの考え方を定義している方法論ではありません。

ウィキペディアには難しく書かれていて全く熟読できていないのですが笑、
私は「まんがでわかる デザイン思考」(著者:小田ビンチ・坂元勲・田村大、2017/10/30初版)を読んで、3つのプロセスを経て問題解決を目指すことを「デザイン思考」と捉えました。

マンガなのでとても読みやすく、理解しやすかったです。
チームでの仕事に役立つ内容として描かれていますが、これを自身の身近な問題である「アトピー改善」に活用できないかと考えました。

ただただ、痒い!しんどい!と不満(問題)を抱えるのではなく、
深呼吸して向き合って、今より少しでも炎症が軽くなるように!
1秒でも皮膚を掻かずに過ごせたら!と「デザイン思考」を試みます。

***

では早速、
「デザイン思考」には3つのプロセス

1. 着想   2. 発案   3. 実現

があります。
これらの方法とポイントをみていくと、

1. 着想
 (1)潜在的ニーズを見つける。
 (2)観察し、普通を見直す。
 (3)カスタマージャーニー(顧客の旅)

【ポイント】
・「今よりポジティブな感情を引き出すためには、
 どのような欲求を満たすべきか」という問いからスタートする。
・データ分析ではなく、直接「行動」を観察する。
・「共感マップ」で矛盾(ギャップ)を探し、どこに問題があるか探る。
   ※共感マップ=SAY(言ったこと)、THINK(考えていること)、
    DO(行動)、FEEL(感じていること)を挙げる。
・意味不明または無意味に思える行動や仕草を見逃さない。
 バグリストをメモし、改善アイデアを併記する。
・感情と行動を連動させて観察する。

2. 発案
 (1)ブレインストーミング
 (2)プロトタイピング

【ポイント】
・ひらめきを得る機会を増やすことが重要。
 一人より複数人の方が当然機会は増える。
・アイデアは「質」より「量」。野蛮なアイデアを歓迎する。
・他者のアイデアをもとにして飛躍する。
・他者のアイデアに是非を表明する時は「I like / I wish」で述べる。
 「正しい・誤り」でなく個人的希望を述べる形。
 (「あなたのアイデアの~が好き(I like)」と肯定的に思う点を
 まず述べ、次に「さらに自分だったら~したい(I wish)」と
 続ける。)
・プロトタイピング(試作品作成)の最初は
 コンセプトを検証できる部分だけを作ればいい。安く、速く。
 時間をかけるほど「失敗が許されないモノ」になってしまう。
・トライ&エラーは、小さく失敗する。
 (大きな失敗をすると立ち上がりにくい。
 小さな失敗は次への活力になるもの。)
・「技術的実現性」
 =現在または近い未来に実現可能な技術であるかどうか?
・「経済的実現性」
 =コスト的に実現・存続可能なビジネスかどうか?
・「有用性」
 =真なる欲求を捉えていて、ポジティブな感情をもたらすかどうか?
・「有用性」を中心に、「技術的実現性」「経済的実現性」の2要素の
 バランスを取ることを探る。

3.実現
 (1)プレゼンテーション

【ポイント】
・小規模投入して検証する。
・実際の反応を観察し、それをもとにさらにブレインストーミング、
 ブラッシュアップする。

***

以上が私なりに捉えた「デザイン思考」のプロセス。
そして、このプロセスをもとに、自身のアトピー改善への具体的な項目へ置き換えてみます。

1. 着想
・生活を細かく項目立てる。
・痒くなる時や掻いている時はいつなのか、観察する。
 (バグリスト)
・肌の調子の良い時はどんな時なのか、観察する。
・食事内容を記録する。
・夫に観察してもらい、無意識に掻いている時を見つける。
2. 発案
・改善のためのアイデアを項目立てる。
・夫とブレインストーミングする。
・アイデアの中から、「有用性」「技術的実現性」「経済的実現性」を
 検討し、絞る。
3.実現
・アイデアを実践する。
・観察し、さらにブラッシュアップする。

これで何をすればいいか具体的になりました。ここから実際にデザイン思考を試みるわけですが、
この続きは次回、実践編に。

アトピー改善への情報はネットに溢れていて、自分にどの選択肢が合うのかどんどんわからなくなって、嘆いて投げ出したくなった頃もありました。

炎症が軽くなってきた今、普段の生活はずいぶん心地よくもなってきましたが、まだまだ炎症は出るし、保湿は欠かせない状況です。写真に写ればアトピーとわかる肌の質感に気持ちが凹むことも多々あります。まだまだ改善の余地があり改善したい!

この本を読み、「デザイン思考」を取り入れることで、アトピーはもちろんですが仕事や生活にも新しいアイデア探しのアンテナを張って行けたらなと思っています。

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