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世界が一回まわった日② むち打ちはしんどい。

世界が一回まわるような交通事故に遭遇して数週間。今だに頭痛と眩暈に悩まされている。

幸いにも、相手方も自分も大怪我には至らなかったし、だれかを巻き込むことはなかった。それは本当に良かったと思う。

でも、これほどむち打ち症がつらいとは思わなかった。

いわゆる“むち打ち症”は、追突や衝突などの交通事故によってヘッドレストが整備されていない時代に首がむちのようにしなったために起こった頚部外傷の局所症状の総称です。受傷原因や外傷程度により症状はさまざまで、治療方法や期間は多岐にわたります。(引用:日本整形外科学会HP)

私も診断は頸椎捻挫、腰椎挫傷etcとなっているけれど、人に説明するのが面倒なので敢えて「むち打ち」と言っている。鞭打ちが好きな訳では無く。


事故直後は救急搬送され検査のみ受けただけであったため、翌日に近くの整形外科医院へ診察に行った。特に口コミなど調べず、MRIがあるから良いかな、程度にしか思わなかった。猛烈な眩暈があったので、とにかく家から近いことを優先した。

1回目の診察でレントゲンを撮り、鎮痛剤を処方された。2回目の診察では頭部CTを撮るために他院を紹介された。MRIじゃないんかいと思いつつ、保険屋に連絡してから他院に行ったものの、自己負担20割と言われ35000円支払った(まだ保険屋から返金されていない)。3回目の診察で強い筋肉の緊張をとるためにと鎮静剤を処方された。「デパスとセルシンとどっちが良い?」って聞くのもどうなのか。デパスにしました。もちろんジェネリックでね。

デパスもセルシンも同じベンゾジアゼピン系の抗不安薬です。筋肉の緊張を和らげる作用があるので整形外科でも処方されることがあります。

4回目の診察でリハビリの指示があり、5回目の診察でもう一度レントゲンを撮り、頚椎カラーを渡された。今ですか、もう2週間経ってますけども。

だいたいこの辺りで、友人から聞こえてくるのは「そこの病院はやめたほうがいいよ。」その根拠は聞かないでおいた。


仕事帰りの事故だったけれど、労災は使わなかった。理由はただ一つ、面倒だったから。それが損なのか得なのかもよく分からない。会社はどちらでも良いと言ってくれたが、自動車保険の担当者が面倒そうだった(主観)


事故は週末だったため、そのまま1週間仕事を休んだ。同僚に面倒をかけることや、残してきた仕事への思い、軽快しない症状に、いつ回復するかも分からず、このまま休んだら給与査定が下がる不安も大きかった。

1週間休んで、だいぶ無理をして仕事復帰した。初日は終日会社に居たものの、翌日以降は午前中を過ごすのが精一杯で早退していた。今思えば仕事復帰が早すぎたのだと思う。きっちり回復させるために連休明けもそのまま休むことにした。コロナ自粛解除もGotoも関係ない、むち打ち引きこもり。



仕事復帰を見据えて、診察時間に間に合わないときなどに接骨院の併用を申し出たところ、割と強めに拒否された。接骨院・整骨院はどこも病院との併用可能と謳っているのに。医師の承諾がないと保険が使えないと保険屋は宣う。

結局、勤務先近くの整形外科に転院することにした。転院を告げたらMRI撮って行くように言われた。その日の病院滞在時間はリハビリと診察とMRIで4時間…むち打ち症にはしんどい。


それにしても何で、整形外科っていつも混雑しているんだろう。リハビリだけなら30分、診察なら待ち時間は数時間。今のわたしに診察前から順番取りに並ぶ元気など無い。マスク騒動の時も思ったけれど、御老人は順番取りにあんなに熱意と執念を持つのはなぜだろう。


むち打ち症はレントゲンなどではっきりとした所見が出ないことが多いらしい。あくまでも本人の主観だから、医師も治療しにくいのだとは思う。整形外科でスポーツ外傷治療を掲げる医院は増えたけれど、交通事故や労災を掲げる病院は減ったように思う。インターネットが普及して早幾年。これだけSNSが普及しているのだから、医師会のテキストみたいな紹介じゃなく、ぜひ自らで信念を公開してほしい。

むち打ち症診ます、とかね。



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