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一番大切なことは

自分のこと大切にして 誰かのこと そっと想うみたいに
切ないとき ひとりでいないで 遠く 遠く離れていかないで
疑うより信じていたい たとえ心の傷は消えなくても

「たしかなこと」小田和正


電車の中でぼーっと聴く音楽は、響く。以前突然流れた森山直太朗の「花鳥風月」で泣いた、という話を書いた気がするが、今度は小田和正で泣いた。朝の電車で泣きがちである。

"自分のこと大切にして" も、"切ないときひとりでいないで" も、とても、とても難しいことだ。切ないとき、悲しいとき、ひとりでいたいと思う自分がいる。誰かと居ても、ほっておいてくれ、静かにして、と心の何処かで思うことがある。

人生のあり方は、自分で思っているよりも多様だったりする。いろんな人に囲まれていると、無理して変わろうと思う気持ちがだんだん溶けていく。


ここのところはなんだか気持ちがガタついていて焦る。関わる人間が増えれば増えるほど、良くも悪くも、気持ちは変化する。家にいるとき、無性にひとりでいたい。静かにしたい。身近な人と話すとき、自分に一枚膜が張っているのが分かる。これを脱いだらわたしは誰とも話したくない。暗い部屋でひとりで過ごしたい。


どうでも良いけど数年ぶりにpixivを開いたら、突然スイッチが入り止められなくなった。ものすごい勢いで小説を更新している。あぁそうだった、わたしはこういうアンダーグラウンドなものに触れながら学生時代を過ごしたのだ、と陰鬱な学生時代を思い出す。現実逃避したいだけなのかもしれない。

太宰を読む。鬱っぽい文章を読む。落ちてるって感じとは違う、躁と鬱が混ざったこの感覚。中身の自分は暗い部屋。皮膚だけは軽躁。日が暮れるのが遅い。夜9時頃まで明るくてイライラする。


資格学校で仲良くなった、大学生(医学部)でダントツ頭の良い台湾人の女の子の腕が、傷跡だらけだった。まだ新しいみたいに見えた。わたしには、何もできない。自分の傷と比べて、過去を思い出す。

忘れないでどんなときも
きっと傍にいるから

小田和正


過去にした、永遠にならなかった"永遠" の約束をふと思い出した。


【余談】
なんかこの、うつとは違う、躁と鬱がごちゃまぜになったときの辛さに共感してくれるひといたらちょっと嬉しい。(理解されないがち)

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