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17:ゴミ問題

 Bonjour!

 雨季が終わり段々と暑くなってきました。

 日本はそろそろ涼しくなってきた頃でしょうか?
 季節の変わり目、ご自愛くださいね。

靴、鞄、洋服は道端でこんな感じで売っている
汚いものしか売っていない店もあり、仕入れ先が不明
(漢字が書かれたものもあるので、先進国からの寄付?)

 私が今のところ唯一悩んでいる「ゴミ問題」。

 ベナンでは至る所にゴミが落ちています。

 ベナンに限らず、そこらじゅうにゴミが落ちている国は世界に沢山あります。

 ベナン人は綺麗好きで、毎朝必ず掃き掃除をするのが日課。

 しかし、そのゴミをどうするのかというと、プラごみも燃えるゴミも関係なく、自分の敷地外のところに捨てておしまい。

 綺麗好きなのかそうでないのか…。

道端で売っている冷たいココアのようなジュース
(5円)

 私が悩んでいることは「ゴミの捨て方」。

 私の住む街にはゴミ箱がありません。

 住民は燃やして捨てるか、そのまま捨てるかの2択。

 土に還る生ごみは、家の前の草むらに捨てています。

 問題はプラスチックのゴミ。

 日本人として、そのまま捨てるのはすごく抵抗があり、プラごみは家の中で一旦保管しています。

 プラスチックをなるべく出さないように生活していますが、トイレットペーパーの袋やコンタクトのケース等、毎日のようにゴミが出てしまうのが現状です。

 ここからは処理方法を4つに分けてご紹介。


①ポイ捨て

 先程も書きましたが、ポイ捨ては抵抗があるので、選択肢にはありません。

 野菜栽培隊員の先輩曰く、自分の畑にすらプラごみを捨てるベナン人がいるらしい。

 プラごみ=悪いものという日本人にとって当たり前の知識もないのは凄く悲しいです…。



②燃やす

 大変ということに加えて、燃やすところを警備員に見られるという欠点があります。

 ヨーグルト(1つ50円だが、お昼ご飯の値段と変わらないため、現地の人はあまり買うことができない)を食べているのがバレるので、この選択肢は個人的に無し。

 ※お金を持っていることがバレないように、ペットボトルの水とヨーグルトを買った際は、警備員にバレないようリュックに入れて帰宅しています。

③回収業者

 月に2回、電話をすれば遠い街から回収業者が来てくれるらしい。

 お金を払って回収してもらうシステムです。

 しかし、昼間の警備員に預けなければなりません。

 預けるということは、警備員にゴミを漁られる可能性が出てきます。

  現に、野菜の生ゴミを漁られ「アボカドの種もらうね!」と言われたことがあります。(マラリア対策に洗ってお湯に入れて飲むそうです。)

 よって、見られてもいいゴミ(ヨーグルト以外のゴミ)はこの回収システムを利用するつもりでいます。

 しかし、このゴミたちも結局どう処理されるのか不明…。多分埋められるだけです…。

  ただ埋められるだけなら、近所のごみ捨て場に捨てるのと代わりないのでは…。



④首都に持っていく

 首都にはゴミ箱があります。

 しかし、③と同じで処理の仕方は不明。

 JICAの総会等で何だかんだで月1上京することを考えると、ヨーグルトのゴミは④かな…。

みかんを発見!しかし高くて買えず

 ゴミ処理のシステムが整っていないだけで、ポイ捨てしてるベナン人が悪いとは思いません。

 土に還るものしかなかった時代から、生活の中に急にプラスチックが入ってきてしまっただけ。

 でも先輩隊員の「畑を掘るとゴミだらけ」という言葉にはショックを受けました。

 日本でプラスチックが使われるようになったのは50年ほど前から?

 そう考えるとアフリカはきっとここ20〜30年なので、地層になっているわけでは無いと思いますが…。

 また、先輩が言うように、「ゴミ処理のシステムを整えるより一瞬で分解できるプラを発明する方が解決しそう」な気がします。

 一刻も早く、ベナンに、アフリカに、途上国に、全ての国にゴミ処理のシステムが届きますように…。

 nao

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